あけまして、おめでとうございます。
2013年、初、本日のshelf♪
新年早々、熱出して風邪引いたおかげで、何もしない、っていうかできなくてただ安静にしているしかない時間がひたすらあって。
その時間が、ぽかんとしずかで、ゆっくりとぼんやりと、でもシンプルに考えることができまして。
良い時間となりました。
おかげさまで体調もだいぶ回復してきて、なんとか明日の基礎稽古には間に合いそうでほっと一息。
今は素敵な言葉を集めてまふ。
ほくほくでやんす。
しびれますね。
そしてやっぱり、言の葉と言うくらいだから声に出して音にしてみてきらきらと光り出すのですね。
記録としての書き物ってある。だけどやっぱり声に出すものなのだなと。はじめてそこで、ことばが生き始める気がする。呼吸しはじめる。
集めた素敵な言葉を声に出すのは、いつもどきどき。
ちいさなヒカリの粒だから。
つぶさないで、にがさないで、輪郭はくっきり、ぼやぼやじゃなくてくっきり、濃い陰。
それともう一つ今私がやっているのが、深く潜る練習。
これは個人的にやっているのだけど、shelfの芝居には必要な作業なのではないかなって思うのです。shelfは、矢野さんは、本質をえぐり出すから。その黒が混じった赤だったり、濃くて水分があるのにねっとりしていたり、分離して浮いてきた水はすごく透きとおっていたり、底がみえない色だったり、手をのばしたくなる感じ。
人が、手をのばしたくなる感じ。
そう、このことば私の感覚にすごくぴったりきた。
着飾るの対極を魅せたい、って言ったらわかりやすいかな。
触れたくなる肌は、素肌。そんな感じ。
その方法のひとつが、ふかくもぐることだと思うのです。
たくさん服を着ていたら、水分を含んで重くてカラダにへばりついてきて、自由には泳げない、潜れなくて。
浮力がありすぎると、これまた潜れなくて。
潜っていくと、どんどんぬげていくのです。置いていけるのです。いらないカラダにへばりついたものは、ぷかぷか水面に浮かべておけばいいのです。こんなに身にまとっていたんだって、浮かんだ影にびっくりするかもしれない。その分、カラダは軽いはず、さらに深くまで行けるよ。どこまででも、行けるよ。
あとはどこまで息がつづくか。
私はもっと深く潜りたい。
呼吸を深める。
潜ると太陽からは遠ざかるから、どんどん光がなくなっていきます。光はあるのに、届かない世界になる。そんな世界でもたよりになるものを、光のある世界でも信じたい。
私の凄いなって思ってやまない人たちは、みんなものすごくしずかなのです。凪、以上。静かの最大級は何て言うのだろう。
目指すは、そこ。
深いところは、とてつもなく、静か。
大きく、よりも深く。
今年もどうぞよろしくお願いします。
春日茉衣