あなたは、なぜ、つながれないのかーラポールと身体知
高石宏輔
ゆっくりと読んでいます。読んでいると呼吸がゆっくりになります。頭も意識がハッキリとします。ものすごい速さで過ぎていく生活の中で、立ち止まってゆっくりと息が出来る時間。慌ただしく過ぎてしまったやり取りをゆっくりと丁寧に見つめ直す時間。職場の窓から見える夕暮れの空がすごく好きで、埼玉の山々を背に、一面オレンジ色になるその瞬間はあっという間で、だんだん暗くなり何事もなかったかのように夜になるのですが。ああ、こんなに劇的な瞬間が今起こっていることに気がついている人はこのビルの中でどのくらいいるのだろう、と感じたことを思い出しました。
[‥身体の中に周りの人たちの意識が入っては抜けていくことがくり返されているように感じる。‥] プロローグより