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私は、見たもの、触れたもの、出逢った人、交わした言葉、共有した時間、食べて飲んだもの、吸った空気、生活空間、習慣、そういったものから出来ているのだ

こんにちは。
おひさしぶりの日誌になりました。
5月から6月は客演をさせて頂いて、静岡へ行っておりました。太陽と汗と水と夏の陽気とお花と白鳥と熱い息と。とても激しい、体力を絞りきるような旅でした。

shelfは今年の秋に、京都・名古屋・東京と国内のツアーを控え、夏の終わり秋の始まる9月に、海外へ公演をしにいきます。そのことはまたこの稽古場日誌でも書きたいのですが…
ノルウェーで開催される国際イプセンフェスティバル2014にshelfが作品を持っていくことになりました!!

shelfホームページ
http://theatre-shelf.org/main.htm
ノルウェー国立劇場
http://www.nationaltheatret.no/Nationaltheateret/International/The_International_Ibsen_Festival_2012/
ノルウェー大使館のホームページ
http://www.norway.or.jp/norwayandjapan/culture/literature/2014-9/#.U6PpuYkayc0
Y!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/abumiasaki/20140618-00036511/
取り上げて頂きました。非常に嬉しいです。

最近の私の近況は。私が住んでいる日本のこと、歴史、政治や社会のしくみ、どういうもので今日本が成り立っているのか、いないのか、世界で起こっていること、日本を含む世界で起こってきた出来事、今起こっていること、そういうことをあまりに知らない自分に気づいて、きっかけは沢山あって、ノルウェーで公演をするっていうのもそのひとつで。今までも知らないことに気づくことはあったと思うのですが、その気づいた先につながるものがないと、変わらなくて。

森岡利行監督の映画『女の子ものがたり』っていう作品の中で印象に残って今すごく心に刺さるシーンがあるのですが。主人公のなつみのお父さんが亡くなって、そのお父さんはお母さんが再婚してからのお父さんで、なつみとは血はつながっていなくて。お葬式の後、なつみのお家にお父さんの知り合いだ、古い友人だ親友だって名乗る人たちがたくさん現れて、家のもの、お父さんの財産のようなものを次々と持っていってしまうのです。なつこはそんな場面をみて、「うち、お父さんのこと、なにも知らなかった」と、お父さんがどういう人間関係を持っていて、どんな仕事をしていて、どう他人と接していて、そういったことを全く知らなかったと嘆くシーンシーンがあって、一緒にいた親友の子は「なっちゃんは知らなかったんだからしょうがないよ!」って励ますんだけど、なつみは、「私、お父さんのこと、知ろうともしなかった。知らないことは、とてもはずかしいことでしょ」って言ってぽろりと涙をながすのです。悔しいような悲しいような怒りも混じったような、なんとも言い難い表情をしていて。

知らないことで恥ずかしいって思うことが、正直今までの私になくて。教えてくれる人がいてもどこかのほほんとして自分は自分だと開き直っていました。だけど、その結果、今の私は知らないことがありすぎて、話にもついていけないことはたびたびあって。焦るっていうか、猛烈に取り返すのは今しかないんじゃないかなってようやく本当に思えて、勉強するってすごく大事だことだって感じて。好きなことだからたのしみを交えながら染み込ませて知っていこうと、勉強していこうと習慣化を目指してます。何か変わる気がするから。変わらなくてもね。知ることは、たのしいことです。 太宰治が『人間失格』で最後に書いていた、ただ一切は過ぎていく、時間は過ぎていくということ。それを持って。


春日茉衣

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