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shelf volume 15 「班女/弱法師」@日暮里d-倉庫

昨年12月、長久手市文化の家×三重県文化会館合同プロデュース公演「三島ル。」で制作した二作品を、キャスト・演出プランを改めて再演します。

「待つのね。待つて、待つて……さうして日が暮れる。」
「あなたは待つのよ。……私はなにも待たない。」 (班女)

「 あなたは入日だと思ってゐるんでせう。夕映えだと思って ゐるんでせう。ちがひますよ。あれはね、この世のをはり の景色なんです。いいですか。あれは夕日ぢやありません !」 (弱法師)

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【三島戯曲と私/演出ノートにかえて】

 日本の作家のうち、三島由紀夫ほど極度に人工的で思考の純度の高い戯曲を書いた作家を、私は寡聞にして知らない。彼の戯曲で語られる台詞は凡そ日本人の日常感覚からほど遠い、美的で、装飾的で、それでいて一切無駄のない人工的な言葉だ。
 かほどに極度に人工的なテキストを用いることによって、私は演劇という「場」における思考と思索、対話の可能性を改めて自分たちの手によって開き直したいと思う。
 単に日常的な人間を模倣したドラマを創造するのではなく、己の存在を賭けてぶつかり合う人間のドラマを通じて、人間存在の本質を垣間見ることが出来ればと考えている。どうか、ご期待頂きたい。

演出 矢野靖人

【shelf 「班女/弱法師」 応援文】

 shelfが追求する様式美、彫刻像のような芯のある身体と発語の力強さは、三島戯曲の持つ特徴である、およそ口語とは思えない文体と作品全体に漂う三島由紀夫の美的感覚と相性がよいように思う。shelfの舞台は観客に終始緊張を強いる。緊張と弛緩の繰り返しの芝居を観慣れている観客にとっては、ややもすると退屈と捉える向きもあろうが、長久手市文化の家と三重県文化会館とで2012年に合同プロデュースした2本の三島戯曲「弱法師」と「班女」では、ピンと張り詰めた糸のような緊張感が実に心地よく、私の集中力も最後まで途切れることはなかった。
 また、2作品の舞台美術を手掛けた建築家・山上健氏の作業が秀逸で、「弱法師」ではギリシャ神殿を彷彿させる荘厳な世界を、「班女」では囚われの牢屋から逃れられないかのような閉塞感漂う世界を見事に浮かび上がらせていた。訓練された俳優はみな美しく映えているが、とりわけshelf主宰・矢野靖人の様式美を最大限に具現化しているのは、やはり川渕優子の存在感であり、あの凛とした佇まいは是非生の舞台で体感してほしいと思う。個人的な嗜好でいえば、舞台に立つ川渕に一度思い切り虐げられてみたいと思っている。それぐらい凛としているという比喩です。

三重県文化会館 松浦茂之

 2012年冬、「三島ル。」で創られた「班女、弱法師」を再演すると聞き喜ぶ。1ミリの妥協も許さない矢野演出に反応する俳優陣の巧みな言葉のアンサンブルと舞うような所作。この舞台がまたも多くの目に触れられる機会ができた。
 緊迫した空間、響きわたる声に観客は呼応し「目を見張るような舞台」となるだろう。
 三重と長久手のプロデュース公演「三島ル。」が「矢野ル。」となり三島と矢野のインセンティブ(刺激的)に融合した舞台を期待する。もちろん観客を包み込んで。

長久手市文化の家 籾山勝人


出演 /

「班女」 HANJO

 川渕優子 Yuko Kawabuchi
 春日茉衣 Mai Kasuga
 たけうちみずゑ (chon-muop) Mizue Takeuchi
 森祐介 Yusuke Mori

「弱法師」 YOROBOSHI

 森祐介 Yusuke Mori
 川渕優子 Yuko Kawabuchi
 春日茉衣 Mai Kasuga
 日ヶ久保香 Kaoru Higakubo
 小川敦子 Atsuko Ogawa
 和田華子 Hanako Wada
 平佐喜子(Ort-d.d) Sakiko Taira
 櫻井宇宙 Takahiro Sakurai

※出演を予定していた平田泰久(テアトル・エコー)は事情により降板いたしました。

照明 / 則武鶴代
音響 / 荒木まや (Stage Office)
衣装 / 竹内陽子
美術 / 山上健 (山上建築設計)
舞台監督 / 佐藤恵
宣伝美術 / オクマタモツ
制作 / 薄田菜々子
制作助手 / 加登聖子、中村みなみ
協力 / chon-muop、Ort-d.d、株式会社テアトル・エコー、(株)酒井著作権事務所
主催 / shelf

日時 / 2013年6月28日(金) ~ 2013年6月30日(日)

6月28日(金)19:30~
6月29日(土)14:00~/19:00~
6月30日(日)14:00~

料金 / 一般前売 2,800円 一般当日 3,300円
学割 2,000円(前売、要学生証)

前売り開始 / 2013年4月30日(火)

チケット取扱 /
tel. 090-6139-9578
e-mail. info@theatre-shelf.org

会場 / 日暮里d-倉庫

〒116-0014 荒川区東日暮里6-19-7-2F
03-5811-5399
「日暮里」駅 南口徒歩7分
(JR山手線・京浜東北線・常磐線、私鉄京成線・日暮里-舎人ライナー) 

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  • 2013.04.14 (日) 11:50
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ワークショップ・オーディション、無事終了しました。

shelfワークショップ・オーディション、昨夜を以って無事終了しました。たくさんの新しい出会いに感謝。現在出演依頼をすることになった方々と個別にメールしたり、直接会ってお話しする段取りをつけたりしています。

それにしても楽しい日々でした。みんないろんな個性、感性の持ち主で、みなさんのクリエイションを見ながらずいぶんたくさんのイメージを頂きました。もともと持っていた僕の、今回作り直す「弱法師」の演出プランも実現性を帯びて来ました。

やっぱり現場は大事ですね。部屋にこもってデスクに座って頭をばかり捻っているよりか、他人のからだを通して言葉が声になる瞬間に立ち会っているときの方が遥かに豊かなイメージがが立ち上がって来ます。

僕の演出はけっきょく俳優のからだを通して醸成される直観と即興に裏付けられたものなんだな。俳優不在では演出プランが立てられない。例えコンセプトは立てられてもね。

  • 2013.04.02 (火) 00:49
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  • Yasuhito YANO

shelf 6月次回作「班女/弱法師」@d-倉庫、仮チラシが届きました!

今回はグラフィックで印刷。紙は微塗工紙という裏が透けて見えるくらい薄い紙です。安いのに、ちょっとお洒落な感じ? がします。薄いだけに敗れやすく取り扱い注意ですが、イメージしてたよりも上手く仕上がってきました。

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というわけで、今週末に公演のあるort-d.dさん近辺から撒き始めます。お楽しみに。

  • 2013.03.25 (月) 14:33
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shelf次回作(6月下旬)ワークショップ・オーディション、二週目が終了しました。

二週目の昨日一昨日は、参加者も第一週目から大幅に増えて、定員ギリギリでの実施になりました。幅広い出自、年齢層の参加者がいて、同じテキストでもこうも違うアプローチがあるのか! ということを参加者みんなとシェア出来ましたし、個人的にもいっぱい発見がありました。何より一緒に物作りをするかもしれない人たちの身体を見て、声を聞いていて、そして集団の在り様を見ていて、こっそり次回作の演出プランも思いついたりして。

まあ、思いついたといっても昨日ワークショップ終了後の懇親会の飲みの席で、「あ、これ行けるかも?」と一つのビジョンが浮かんだ。何かこう、直感的なものを感じたというレベルで、具体的なプランに落とし込んでいくのはまだまだこれからの作業ですが。

で、まあ、ワークショップはとても楽しかったんですが、時間配分を間違えたのだけが痛恨の悔やみ。やりたいことが多すぎるんですね。一度に多くを要求しすぎる。し、その結果説明が、とても長い! 一人でしゃべりすぎ!

これ、大反省です。もっと言葉を研ぎ澄まして、絞り込まないと。

そんなこんなでワークショップ・オーディションもいよいよ残すところ今週末の二日間のみとなりました。

定員までまだ若干空きがあります。ご興味もたれた方はぜひ、最悪前日とか当日とかでもかまいません、お問い合わせ頂ければ幸甚です。皆様のご応募、心よりお待ちしております。

・shelf次回作(6月下旬)ワークショップオーディションのお知らせ

【日程】3/23(土)、3/24(日)、3/30(土)、3/31(日)の2日間のうちいずれか1日以上受付。(複数コマ受講推奨。)

【時間】各日とも18:30~22:00

【場所】世田谷区内 ※ご応募頂いた方に直接お知らせいたします。

【申込締切】 開催日3日前の24:00まで

【参加費】 1,500円/1日

【応募資格】 年齢・舞台経験不問。オーディション希望者は、5月1日(水)~本番までの平日夜、土日昼夜(6月に入ってからは原則週5日間程度、5月中は週3日程度を予定。)の稽古、及び本番仕込日からの日程、6月27日(木)~30日(日)に全日参加できること。

※稽古NG日等については応相談。

【定員】 各回定員先着10名(予定)※オーディションご希望の方はお早めにご連絡ください。

【内容】
簡単なボディワーク(ストレッチ、呼吸法、重心のコントロール等)から短いテキスト(三島由紀夫の「近代能楽集」より下記二作品を使用予定。)を使った実演までを予定しております。初心者の演劇入門から経験者のブラッシュアップまで幅広く対応致します。何かご不明な点がありましたらどうぞお気軽にお問い合わせ下さい!

※ワークショップの受講のみも受け付けております。

【申込方法】お名前、ご住所、電話番号、年齢、プロフィールをご記入のうえ、メール info@theatre-shelf.org までお申し込みください。折り返しご連絡いたします。

【次回作について】
shelf volume15
 『班女/弱法師』
 2013年6月28日(木)~30日(日)@日暮里 d-倉庫(東京)
 作/ 三島由紀夫
 構成・演出 / 矢野靖人
 出演 / 川渕優子、春日茉衣、森祐介、たけうちみずゑ (chon-muop)、ほか

  • 2013.03.25 (月) 09:18
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shelf volume 15 「班女/弱法師」@d-倉庫

さて。

現在出演者募集でワークショップ・オーディションの真っ最中のshelfの次回公演は、6月下旬@日暮里d-倉庫で行う予定です。昨年12月に長久手市文化の家×三重県文化会館で制作した作品の再演となります。

といっても、再演といってもキャストも大幅に変わりますし、新演出になる可能性が高いです。詳細は3月中にお知らせできると思います。どうかご期待ください。

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shelf volume15
『班女/弱法師』
2013年6月28日(木)~30日(日)@d-倉庫(東京)
作/ 三島由紀夫
構成・演出 / 矢野靖人
出演 / 川渕優子、春日茉衣、森祐介、たけうちみずゑ (chon-muop)、ほか

  • 2013.03.17 (日) 11:11
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  • Yasuhito YANO

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