記事一覧

構成第三稿作成。

(いつも忘れるんだけど、劇作家と俳優とどっちが偉いか喧嘩して、カフェでおもむろにそこに在ったメニューを読みあげて聴衆を泣かせて劇作家を黙らせたって逸話のある女優さんって、どなたでしたっけ。)

というわけで構成台本第三稿作成。

さて。今回扱っているテキスト、以前にも何度か書いているけど、祝辞、評論、エッセー、戯曲、小説など多岐にわたったテキストを使っているので(構成が本当に大変でした。今もちょこちょこ直しているので大変です。)ある程度経験を積んだ俳優はともかく、若い俳優が、“役”という掴みどころががなくてかちょっと制作作業で戸惑っている様子。

しかしこういう作業に臨む時、問題は、役があるかないかじゃないんだな。そこに先ず、ストンと存在できるかどうか。そしてそのうえで、テキストと戯れたり、テキストに追い詰められたり、テキストを“使って”、“他者”とコミュニケートしてほしい。それだけなんだ。といってそれが難しいんだけど、

どうしてもテキストの比重が高くなってしまってテキストの大海におぼれるというか、非常に当惑しているみたい。(これは何かしかけを考えないと。演出だ、演出。演出の仕事だ。)

でもやっぱり不自由に思うのは、繰り返しになるけど、雑多なテキストを構成している台本を扱う場合、いや、本当はそうじゃなくて普通の戯曲を演ずるときにでも同じことが言えるんだけど、現代演劇の一領域で行われている作業では、俳優は“役”に頼ることをしてはいけない。というか、できない。

ドキュメンタリー演劇? 違う違う。そんなコムツカシイことではなくて、単に、これは言い古された言い回しかもしれないけど、“役柄”に頼っちゃ駄目なんだ。自分で、作品の時間構成、空間構成の中での“役割(ロール)”を見つけなければならない。演出の提示した構成台本、コンセプトや演出ノートからインスパイアされたものを自分で持ち込むしかない。つくづくしんどい作業を強いていると思う。

小屋入りまであと10日間。ここからが勝負どころだ。

自由に、より自由に。制約されたなかでこそ獲得出来る自由を勝ち得て欲しい。

  • 2012.05.13 (日) 04:27
  • Permalink
  • archive::[edit]
  • Comments(1)
  • TrackBack(0)
  • Yasuhito YANO

コメント一覧

| 矢野靖人 url (05.15 04:26) 編集・削除

上記の女優の逸話。フランスのサラ・ベルナールの伝説的エピソードではないか? というコメントをツイッターで頂きました。そうだった気がします。しかし凄いエピソードですよね。

有難うございます!

構成二稿

荒木まやさんにいろいろとアドバイスをいただいて、みんなで議論をして、構成を大幅変更。といっても切ったり足したり順番入れ替えたり、という構成作業で、扱うテキストは確定しているのだけれども。

今回、演説、評論、小説、戯曲、エッセー等など多彩なテキストを扱っています。さて。これが一つの舞台作品の言説にまとまってくれるか。今日も稽古場は読み、読み、ひたすら読みの予定です。読みの段階から演出ガンガン入れるけどね。

  • 2012.05.12 (土) 09:34
  • Permalink
  • archive::[edit]
  • Comments(0)
  • TrackBack(0)
  • Yasuhito YANO

構成台本初稿脱稿!

なんとか、全体構成を書きあげました。昨夜は稽古場で読んでみて更にブラッシュアップ。みんなが色々な意見を遠慮なく言ってくれるのが嬉しい。

ぶっちゃけお客さんに親切な台本ではないけど、(何せ評論、卒業式の祝辞、小説、戯曲を二本を取り混ぜたテキストなので、)それでも出来るだけ分かり易いよう、シンプル、しかし大胆に演出していきたいと思っています。

優れた舞台表現は、人間についての知見が一挙に大量な身体情報として訪れる、と聞いたことがあります。そこに、到達したい。

今、青山学院のワークショップデザイナー養成講座に通っている劇団員の櫻井晋が(そのため次回公演は出演できないのですが、)昨日、稽古場に来てくれて、いろいろ励みになる言葉をくれました。有り難い。持つべきものは信頼出来る仲間ですね。

信頼できる仲間と言えば、新人劇団員の春日茉衣の稽古場日誌がとても面白いです。彼女独特の文体(春日語?)で書いているのでちょっと読み難い部分もありますが、それはご愛嬌。実に真摯に、稽古をしっかり見てます。読んで、僕自身ああ、そうか。と気づくこと多々あり。

よろしければこちらのブログも参照下さい。
http://theatre-shelf.org/ksg/diarypro/index.cgi

本番まで二週間を切りました。ここからが勝負です。一週間後には粗通しをやる予定です。

テキストは決まった。後は、逆説的なんだけど決まったテキストからどこまで離れることができるか。飛躍することができるか。

踏ん張りどころです。頭を柔らかく、直観を信じて。ご期待ください。

  • 2012.05.11 (金) 06:57
  • Permalink
  • archive::[edit]
  • Comments(0)
  • TrackBack(0)
  • Yasuhito YANO

雹!

昨日の東京はホント、オカシナ天気でしたね。

稽古場行く途中で突然の豪雨と雹と雷に遭遇しました。自転車で移動している途中だったのですが、たまらずご近所の軒下に避難。10分ぐらい? で天気も落ち着いたので事なきを得ましたが、いやはや、こんな激しい雹は初めて遭遇しました。

ファイル 840-1.jpg

路上に散っている白い粒粒が票です。雹ってでかいんですね…。カリカリと踏みしめる雹の感触が今も足の裏に残っています。

稽古はいつも頭から作り始めるんですが、今回パーツを先に作るというか、部分部分で使えそうなシーンをランダムに作ってます。上手くつながるといいんですが、苦労して作ったけど使わないかもしれないシーンもあるかも。

相変わらず効率とかとはかけ離れた稽古をしていますが、しょせん演劇、効率だけでは測りきれない価値があると信じて、生の充実を図っています。といいつつ、昨日はおかげさまで1/4位のシーンが作れました。まだ粗だらけですが、目指すべきポイントが見えてきたのが僥倖です。

shelfの新機軸を、どうぞご期待ください。

  • 2012.05.07 (月) 04:37
  • Permalink
  • archive::[edit]
  • Comments(0)
  • TrackBack(0)
  • Yasuhito YANO

稽古風景

ファイル 839-1.jpg

決して遊んでいる訳ではありません。稽古中です。ここんところ演出ノートに難しいことばかり書き連ねていたのに、昨日の稽古場はこんな感じでした。うーん。いい感じで壊れてきているな。

こんな風景ですが、後ろの全裸の男が喋っているのはすごくまじめな論文です。真剣ですとも。

  • 2012.05.06 (日) 05:36
  • Permalink
  • archive::[edit]
  • Comments(0)
  • TrackBack(0)
  • Yasuhito YANO