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東京公演千秋楽!

おかげさまで明日 10/18(日)の千秋楽は、本日までに前売りを完売、当日券はキャンセル待ちを若干残すのみとなりました。今日のソアレの拍手はとても温かかった。日々のブレこそ若干ありましたが、終わってみて実に気持ちのいいステージでした。

今回、shelf の過去公演歴の中でも、最多入場数を記録しています。多くのお客様にご覧頂くことで、僕らにも新しく見えてくる景色がある。観客の皆さんに立ち会っていただくことで、作品もカンパニーも日々、育てられていると思います。有難い限りです。

育てられているというか、その日の客席次第で、その回の芝居の出来が良くも悪くもなる。本当に、舞台と客席とで一緒に作品を作ってるんだなあ、と心から思います。

この出会いを寿ぎたい。その気持ちと、ホスピタリティとを胸いっぱいに、毎回、受付やアナウンスに立っています。今回の座組みで上演することが出来るのも残すところあと5ステージ。一回一回を大切に、一人ひとりのお客様に少しでも多く満足して戴けるように。

今日までご来場いただいた皆様には誠に有難うございました。と、これからご来場下さる方、どうぞお楽しみに。みなさんに劇場でお会いできることを楽しみにお待ちしております!

舞台写真2 shelf10「私たち死んだものが目覚めたら」(名古屋公演)

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撮影/構久夫

写真は名古屋公演の時のものなのですが、こうして見返しても、わずか10日程前なのにずいぶん芝居の質感が違ってきているのが分かります。空間の違いも大きいけど、やっぱり芝居の変化が大きい。

明日17(土)の公演は、マチネ・ソアレともに当日券が若干あります。明後日18(日)についてはまだまだ前売り予約受付中。明日、明後日とこの週末、ご予定の決まっていない方がいらっしゃいましたら是非、春風舎まで遊びにいらしてください!

  • 2009.10.17 (土) 02:24
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舞台写真1 shelf10「私たち死んだものが目覚めたら」(名古屋公演)

舞台写真を一部公開します。東京公演も残り3ステージ。この週末で長かった東京公演もお終いです。そして来週末はいよいよ shelf 初の京都公演!

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撮影/構久夫

  • 2009.10.17 (土) 02:21
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休演日、そして東京六日目

一昨日(10/14)は休演日、考えてみたらshelf初の「休演日」でした。こんなに一つの演目を長くやるのって、初めてだもんな。日々の体験が、慣れてしまうどころかいっそう新鮮です。この経験を大事にしたい。休演日は、しかし休演日ではあったけど一日制作仕事に追われ。京都公演のツアーの準備とか、パブリシティの詰めなどを一日中していました。もちろん東京公演の宣伝も、まだまだ気を抜けない。すっかり制作者の日々です。

それでも少しは休みを取ろうと、午後の早い時間にちょっとだけ事務仕事の手を休めて楽居堂で鍼治療。生まれて初めて鍼治療の最中にに熟睡しました。普段からよっぽど気が張り詰めてるんだと思う。緩んだ瞬間疲れがどっと襲ってきました。夕食は22:00過ぎになってから夫婦で太田尻家。自家製のしおからと、ハンバーグと生姜酒が美味しかった。

昨日(10/15)はトーク二日目。ゲストはSPAC文芸部の横山義志さん。事前にわざわざノートを書いてメールしてくださっていたので、何を中心にお話しするかだいぶ絞り込んでからトークに臨むことができました。

横山さん、フランス演劇の演技論、特に19世紀を中心に研究されて来た方とだけあって本当に懐が深くていらっしゃる。なかでもノルウェーという国の生活環境と、近代化に乗り遅れていたのではないか? というヨーロッパ辺境国としてのノルウェーの立場、それと、それがなぜ、これほどにイプセンが明治期の日本で受け入れられたのか、ということついての話がとても面白かったです。

いわゆる近代都市型の近代人とはだいぶ心性の異なる当時の村社会の日本人と、隣の家まで2kmあるようなノルウェー人は、おそらく人との出会い方、話の仕方が似ていたのではないか。ということなんだけど、目から鱗でした。なるほどなあ。

そんな話から、あるいはギリシア悲劇に端を発するヨーロッパ演劇の起源の話まで、本当にいろいろと示唆に富んだお話をたくさん伺うことができました。特に、人間は「一度死んでみるといいのかもしれない。」という話は、冗談として聞けないほど個人的に心に響きました。

今回、お客様のアンケートが、枚数は少ないけれど今までに比べて中身の濃いものがとても多くて、しかも後日改めてメールやファックス、郵送でお送り下さる方もあって、それがとにかくとても嬉しい。きっと深く、作品と交歓出来ているのだと勝手に得心していますが、後日改めて頂いたメールなどにはお礼のメールを差し上げています。本当はアンケートに感想を頂いた方々やご来場頂いた皆さまにも一人ひとりお礼のお手紙を書きたい。のだけれども、なかなか、なので、ひとまずここでお礼に代えさせて頂きます。

本当に有難うございます!

東京公演も残すところ3日間、4ステージ。土曜日の夜がそろそろ満席です。後はまだまだお席に余裕があります。皆さまのご来場心よりお待ちしております!

  • 2009.10.16 (金) 14:55
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東京五日目が終わって、/ベルリンの壁

昨日(10/13)の宮城さんとのトークはとても刺激的でした。イプセンとチェーホフ以降の戯曲の構造の違い、前提としている演劇の(劇場の)制度の違いについてという話から、19世紀末~20世紀初頭の人間観について、あるいは芸術家という存在をどう捉えるか。

芸術家という存在を描くことが確かに一時代、人間を描くことについて非常にアクチュアルであった時代があって、例えば小説家を主人公にした小説などが多く制作された時代があったけれど、(ある時代について、舞台や映画、小説で芸術家の人生を描くことで人間一般の人生の本質をぎゅっと凝縮したかたちで描くことが出来る、と、芸術家だけでなく観客や読者にもそのことが共有されていた時代が確かにあった、)しかし、今も果たしてその枠組みは有効なのだろうか。とか、

僕は今回、確かに芸術家(彫刻家)を主人公にした戯曲を取り扱っているけれど、これは芸術家の話ではないと思っている。そのことは昨日のトークでも話したし、当日パンフレットや、いろいろなところでも書いているんだけど、

宮城さんの話が面白かったのは、そこから飛躍して、自分は芸術家以外の人生を選べなくなっている。そのことにとても孤立感を感じていて、だから今回の作品は他人事でなく身につまされるものがあった。けれど、果たして今、芸術家の人生などというものが今も広く一般に共感を得られるようなものなのだろうか。僕は共感されえないんじゃないかと疑っている。だからこそ、共感が欲しくて、演劇が世の中に必要なものだと思いたくて演劇を作っている。というような話になったこと。あるいは、

そもそも一般の人が自分の人生を“選べる”ようになった時代がまさに19世紀末で、そのような時代だったからこそ、選べる可能性を研ぎ澄まして選びとった人の人生という意味で芸術家の“生”は共感され得たのだけれど、実はイプセンの戯曲で面白いのは、それでもそこで人生を“選べない”存在だった、当時の一般の女性というものが数多く描かれていて、そこで描かれている女性のほうが、今や逆転して先鋭的なのではないか。

つまり、人はみな自分の人生を選べると“錯覚”しているけれど実は、人生はぜんぜん選べないものなのじゃないか。ということが、イプセンの戯曲には期せずして描かれている(いま読み返すとそう読み取れる)のではないか。というような話。

きちんと記録を取っていたわけではなく、記憶を頼りに書いているので、(あとからビデオを回しておけばよかったとつくづく後悔した。ここに書いているだけでなくもっともっといろいろな話題が出ていたし、)そもそも僕の中で捏造しちゃってる部分もあるかもしれないけれど、どの話も非常に刺激的で、かつ心の中心に響いてくるものでした。トークの最中に真剣に考えすぎて、聞いているお客様を置いていってしまってはいなかったかと心配になったくらい。(でも客席からも非常に鋭い質問が出ていたので、きちんとあの場はみんなで共有できていたんだと思う。)

いずれにしても上演された作品をきっかけに面白いトークが出来たことが、今はとても嬉しい。トークで話した内容については、これからも機会があったらもっとゆっくり時間をかけて考えていきたい。

今日は休演日だけど明日もトークがあって、明日のトークのゲストは同じくSPACの文芸部に所属している横山義志さん。

宮城さんをゲストにお招きしたのはSPACの芸術総監督としてというよりク・ナウカ時代からの一人の演出家としてお話を聞きたかったというのがあったのだけれど、横山さんも同じSPACの人だったのは本当に選んだわけではなく偶然で、このブログにも以前に書いたことがあるのだけれど、以前「ドラマ」と「ポスト・ドラマ」というもののことについて考えていて、その時に読んだ横山さんの文章に非常な感銘を受けたからだ。

だから、横山さんとは、イプセンの描く「ドラマ」を果たして、「ポスト・ドラマ」の枠組で考え直すととどうなるのか。それは可能なのか、アクチュアルな表現になり得るのか、(今回の作品がそうなり得ているか、)という話が出来ればいいなと思っています。

きっと昨日の宮城さんとの話に絶妙に接続するんじゃないかな。今からとても楽しみです。

昨日も書きましたが、前売りのご予約、あるいはチケットの半券をお持ちの方はトークだけでもご参加頂けます。上演時間は1時間20分ですので、トークは21:00頃から30分程度行う予定です。よろしければ是非、ご参加ください。

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写真はドイツ公演を終えて帰国した第七劇場の鳴海君に貰ったベルリンの壁。まだ売ってるんですね。鳴海君のブログを読んでいると、大きな成果と実感を得て帰って来た様子。僕らよりずっと若いカンパニーなのに、素晴らしいことだと思う。お土産としてはチープだけどこういうの、大好きです。

有難う、鳴海君。

  • 2009.10.14 (水) 20:14
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