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C.T.T.仙台の月いちワークショップのまとめ

時間がちょっと前後しましたが、C.T.T.仙台の月いちワークショップについて。事務局で、ワークショップの様子を日々、twitterで実況中継をして下さっていて、それのまとめがアップされていましたので、ご紹介します。

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C.T.T.sendai 月いちワークショップ「矢野靖人さん」まとめ(1)
http://togetter.com/li/736394

C.T.T.sendai 月いちワークショップ「矢野靖人さん」まとめ(2)
http://togetter.com/li/736625

C.T.T.sendai 月いちワークショップ「矢野靖人さん」まとめ(3)
http://togetter.com/li/737268

第三者からワークショップの記録をして貰った経験はこれまであまりなかったので、非常に興味深く読ませて頂きました。

それにしてもなかなかに濃密で、そして非常に充実した三日間でした。ハードなスケジュールでしょうじき体力的にはちょっとシンドかったけど、参加者のモチベーションはみんなすこぶる頗る高かったし、しかも、素直というか吸収が早いというか、反応、手応えの大きな毎日で、僕自身とても楽しかったし、得るものや新しい気づきのあった素晴らしい三日間でした。

事務局長の小濱さんもまた企画主催者として手応えを感じてくれていたようで、それがまた嬉しくもあり。事務局スタッフをはじめ、参加者の皆さん、そして成果発表にいらして下さったみなさんに、心からの感謝を。また来ますね、仙台。
 

  • 2014.10.31 (金) 17:51
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  • Yasuhito YANO

“役作り”という妄念からの脱却/テキストと俳優との適切な距離を探すために

10月下旬、C.T.T.仙台の主催する「せんだい月いちワークショップ」に講師として招かれまして、仙台でワークショップを行うことになりました。仙台を訪れるのは何年ぶりかしら。イプセン「ヘッダ・ガブラー」を題材に、shelfが追求している身体と声と、言葉の可能性をとことん探ってみたいと思っています。新しい出会いに心ときめいております。

とかくセンセーショナルで、社会を告発するようなメッセージ性の強い作品で知られているイプセンだが、その戯曲を詳しく読み解けば、そこにはいわゆる作家のメッセージよりも遥かに重要な、イプセンが生きた時代の人々の“生”の在り様そのものが克明に描かれていることが分かる。イプセンの生きた“近代”という時代において、人類が新たに抱え込んでしまった“病”即ち“近代的な自我”と“無意識”という概念装置。そしてその装置の限界を考えるに、イプセンほど適した劇作家はいない。

今回のワークショップでは、イプセンの代表作の一つである「ヘッダ・ガプラー」からテキストを抜粋し、shelfが日頃から行っている身体訓練とその方法論とを補助線に、現代を生きる私たちの身体そのものと古典的テキストとを“織り合わせる”ことでユニークでアクチュアルな作品制作を試みる。

日常的な会話体のみがリアルではない。舞台芸術におけるリアルは、もっと豊かで、フィジカルで、凄まじくそして遥かな地平に存在する。ワークショップ参加者とその可能性の一端を少しでも共有出来れば、と、切に願う。

矢野靖人

■日程
10/24(金)18:00~22:00(4h)ガイダンス、及び簡単なベーシックトレーニングと「テキスト」との向きあい方についての説明と実践。
10/25(土)13:00~17:00(4h)ベーシックトレーニング、及び創作のためのディスカッション
10/26(日)13:00~17:00(4h)ベーシックトレーニング、創作
10/26(日)17:00~成果発表会 一般公開(カンパ制)
※発表会は通し参加の方のみ参加可能

■会場 せんだい演劇工房10-BOX box-2(仙台市若林区卸町2-12-9)
■定員 各回15名(通し参加の方を優先的に受けつけいたします。)
■資格 俳優、または舞台芸術に関わる/関わりたいと思う者
■料金 通し参加:6,000円/1コマの単発参加:2,000円
※単発での参加の方には、創作過程の流れの中の1コマであることをご了承願います。

■申し込み方法
タイトルを「月いちワークショップ申し込み」とし以下の項目を記入の上、ctt.sendai@gmail.comまでお送りください。
1.お名前(ふりがな) 2.性別 3.電話番号 4.参加希望コマ(通し参加か参加希望のコマの番号をお書きください) 5.職種、或いは普段行っている活動 6.その他備考など

■お申し込み〆切
2014年10月19日(日)24:00 ※但し参加者が定員に達し次第、受付を終了いたします。

  • 2014.10.16 (木) 08:12
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  • Yasuhito YANO

6月オープン基礎稽古のご案内

簡単なボディワーク(ストレッチ、呼吸法、重心のコントロール等)か中心ですが、参加者に合わせて短いテキストを使ったシーンスタディもやったりしています。参加費は場所代として一人500円。毎週日(火)(木)(土)の夜間 19:00~22:00 に、世田谷区内の公共施設(千歳船橋や明大前付近が多いです。)でやっています。

2014年6月のスケジュールは下記です。

6月
3日(火)
5日(木)
7日(土)
10日(火)
12日(木)
14日(土)
17日(火)
19日(木)
21日(土)
24日(火)
26日(木)
28日(土)

ご興味持たれた方がいらっしゃいましたら、お気軽に矢野(yano@theatre-shelf.org)までご連絡下さい。(場所はご連絡頂いた方に直接お知らせします。)ちなみに今、テキストワークで扱っているのはこの方の短篇戯曲です。青空文庫で読めます。
 
 
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岸田 國士(きしだ くにお)| 1890年(明治23年)-1954年(昭和29年)

日本の劇作家・小説家・評論家・翻訳家・演出家。岸田家は旧紀州藩士の家系。父は陸軍軍人の岸田庄蔵(1863-1922)、母の楠子(1862-1941)との長男として生まれる。1912年少尉に任官、久留米の第48歩兵連隊に配属。 軍務についていたが文学に傾倒し、病気も重なったため、父の意志に背き軍務を辞し、1917年(大正6年)28歳の時に、東京帝国大学文科大学仏文選科に入学。 フランス文学や近代演劇を学ぶ。特に演劇に興味を持ち、1919年、神戸より台湾、香港、ベトナムを経由しパリに行き、ソルボンヌ大学に学ぶ。 またジャック・コポーのビュウ・コロンビエ座、ピトエフの一座に出入りし、本格的に演劇を学ぶ。父の訃報を受け1923年(大正12年)帰国。
代表作に、戯曲『牛山ホテル』、『チロルの秋』、小説『暖流』、『双面神』など。妹の勝伸枝は作家で、翻訳家・延原謙の妻。長女は童話作家の岸田衿子、次女は女優の岸田今日子、甥に俳優の岸田森がある。

  • 2014.05.20 (火) 14:40
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基礎稽古で取り扱うライン(台詞)について

はい。昨日のエントリーの補足です。shelfの基礎稽古は基本的にボディワークが中心で、それも胸郭及び後背筋を意識した呼吸のコントロールと、丹田を意識した重心のコントロールがメインです。

一口に身体訓練といってもいろいろな訓練法があると思いますが、shelfでは日本人の伝統的な身体の使い方、日本語を発語するための文化・文脈を踏まえたものを考えて、実践しています。“腰”と“腹”の文化。下半身の(その深層筋の)コントロールですね。能楽の摺り足とか、そういう感じのものです。

ですが、しかしそうはいっても俳優のための訓練なので、もちろんテキスト(台詞)も扱います。ですから、参加者の顔ぶれでテキストを使う日と使わない日とが出て来るとは思いますがもし参加したい! という方がいらっしゃいましたら、取り敢えず下記のライン(台詞)を覚えて来て下さい。

明日■ また明日また明日と▼
時は小刻みな足取りで一日一日を歩みついには歴史の最後の一瞬にたどりつく▼
昨日という日はすべて▼愚かな人間が塵と化す死への道を照らしてきた▼
消えろ■ 消えろ束の間の灯▼
人生は歩きまわる影法師あわれな役者だ
舞台の上で大袈裟に見栄をきっても出場が終われば消えてしまう■
白痴の喋る物語だ▼
わめきたてる響きと怒りはすさまじいが意味は何一つありはしない▼

※ ▼→ブレス(呼吸) ■→ポーズ(一時停止、呼吸はしない)

シェイクスピアは、『マクベス』からの一節で、第5幕、第5場でのマクベスの台詞です。翻訳は小田島雄志さんだったかしらん。


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ウィリアム・シェイクスピア William Shakespeare 1564年-1616年

イングランドの劇作家、詩人。イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物。出生地はストラトフォード・アポン・エイヴォン。1585年前後にロンドンに進出し、1592年には新進の劇作家として活躍した。1612年頃に引退するまでの約20年間に、四大悲劇『ハムレット』、『マクベス』、『オセロ』、『リア王』をはじめ、『ロミオとジュリエット』、『ヴェニスの商人』、『夏の夜の夢』、『ジュリアス・シーザー』など多くの傑作を残した。

  • 2014.04.28 (月) 15:18
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  • Yasuhito YANO

5月オープン基礎稽古のご案内

しばしば楽器演奏やバレエ等の指導者に言われることですが、誰もが知っている有名な次のような言葉、

「一日練習を怠ると自分には分かる。二日怠ると批評家に分かる。三日怠ると聴衆に分かってしまう。」( “If I miss one day’s practice, I notice it. If I miss two days, the critics notice it. If I miss three days, the audience notices it.” )

と、これを最初に言ったのは、パデレフスキーというポーランドのピアニストなのだそうですが、この感覚、何がしかのレッスンを行ったことがある人には何となく感覚的に分かることだと思います。(余談なのですが、このパデレフスキーという人、調べてみたら、ピアニストであっただけでなく作曲家でありまた政治家でポーランド共和国の首相!(1860-1941)をまで努めたことがある方なんですね。いやはや。多彩な人もいるものです。点は二物を与えず、なんてホント嘘ばっかり。)

さて。楽器演奏者や歌手、バレエやコンテンポラリーのダンサーなど目に見えて技術の練達が“分かる”職能についてはさておき、これ、俳優という職能を考えたときにはどうなんでしょうか? 僕は俳優も楽器奏者と同じく、あるいはアスリートと同じく日々の訓練が欠かせないものなんじゃないか? と考えています。

では、というかしかしというか日本ではこれがスタンダードな、俳優が熟達するための練習法である。という、メソッドとか、システムとかってものが殆ど存在しないのではないか。

勿論、スタニスラフスキー・システムやアレクサンダー・テクニーク、フェルデンクライスメソッドにリー・ストラスバーグの開発したメソッド演技、あるいは鈴木忠志のスズキ・メソッド、等々、日本ではあまり知られていませんが、世界にはたくさんの俳優のための訓練方法があって、だから意識的に自主的に“学ぶ”ということを行っている人も多いとは思います。

ですが、しかしながら、なかかなかに常日頃から自分の身体の操作法や発語法、所謂演技をするための方法を身に付けるべく、定期的に(クリエイションのプロセスに伴ってというのではなく)それを日々実践されている方はあまりいないのではないか。というか、そういう場所がそもそもないのではないか。

そしてそれって、あまりヨロシクない環境なんじゃないかなあと。

で、shelfは基本、創作期間以外についても週に3日、基礎稽古を行っています。なので、それを取り敢えず、一般に開放してみよう。と考えました。

勿論、他でもない自分たちがそれを必要なコトと考えて行っていることなのですが、そういう場所があるのであったら、自分の(作品作りのための)稽古のない時期に、自分を磨くために稽古をしたい、という方が他にもいるかも知れない。であれば、そういう意識的なことを考えている人がいたら、一緒に稽古をしてみたい、と。

具体的には、簡単なボディワーク(ストレッチ、呼吸法、重心のコントロール等)か中心ですが、参加者の顔ぶれ次第では、参加者に合わせて短いテキストを使ったシーンスタディもやってみたいと思います。

参加費は、場所代として一人500円。毎週日(火)(木)(土)の夜間 19:00~22:00 に、世田谷区内の公共施設(千歳船橋や明大前付近が多いです。)でやっています。

2014年5月のスケジュールは下記です。

もしご興味もたれた方がいらっしゃいましたらお気軽に矢野(yano@theatre-shelf.org)までご連絡下さい。(場所はご連絡頂いた方に直接お知らせします。)

5月
1日(木)19:00~22:00
3日(土)19:00~22:00
6日(火)19:00~22:00
10日(土)19:00~22:00
13日(火)19:00~22:00
15日(木)19:00~22:00
17日(土)19:00~22:00
20日(火)19:00~22:00
22日(木)19:00~22:00
24日(土)19:00~22:00
27日(火)19:00~22:00
29日(木)19:00~22:00
31日(土)19:00~22:00

※参加費は500円/回です。

何かご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。ではでは。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。


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イグナツィ・ヤン・パデレフスキ Ignacy Jan Paderewski 1860年-1941年

ポーランドのピアニスト・作曲家・政治家・外交官。ワルシャワとベルリンでピアノと作曲を学び,1887年以降ピアニストとして世界各地で活躍した。第1次世界大戦中ポーランドの独立運動にも加わり、対戦後、1919年に発足したポーランド第二共和国最初の首相となった。氏名はフランス語式に簡略化して、Ignace Paderewskiと綴られることがある。日本ではパデレフスキーとも表記される。22年から再び演奏活動を行い,第2次世界大戦中は渡米して祖国への援助を訴えつつ他界した。イギリス、フランス、イタリアなど各国から叙勲され、政治家および音楽家として高く評価された。


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コンスタンチン・スタニスラフスキー Konstantin Stanislavski (Constantin Stanislavsky) 1863年-1938年

ロシア革命の前後を通して活動したロシア・ソ連の俳優であり演出家。本姓はアレクセーイェフ(Alexeyev)。スタニスラフスキー・システム(Stanislavski System)は、スタニスラフスキーが提唱した演技理論で、その背景にはフロイト心理学の影響があると言われている。リアリズム演劇を本格化させるため提唱された理論で、1934年にソヴィエト連邦によって公認され、20世紀の演劇人たちに多大な影響を与えた。この考えに忠実だった著名な映画俳優にマーロン・ブランド等があげられる。


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フレデリック・マサイアス・アレクサンダー Frederick Matthias Alexander 1869年-1955年

オーストラリア出身の舞台俳優、アレクサンダー・テクニークの創始者。アレクサンダー・テクニーク(Alexander Technique)とは、心身(すなわち自己)の不必要な自動的な反応に気づき、それをやめていくことを学習する方法とされる。頭-首-背中の関係に注目することが特徴。俳優の訓練としてのみでなく、一般には背中や腰の痛みの原因を改善、事故後のリハビリテーション、呼吸法の改善、楽器演奏法、発声法や演技を妨げる癖の改善などに推奨されることが多い。


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モーシェ・フェルデンクライス Moshe Feldenkrais 1904年-1984年

ウクライナ出身の物理学者。イスラエルの市民権を持つ。柔道や柔術の心得がある。1933年、嘉納治五郎と出会い、柔道・柔術を始める。1936年、柔道の黒帯を取得。1942年、度重なる膝の故障を期に、新しいリハビリ方法を模索し始める。1949年、『身体と成熟した行動』を出版。フェルデンクライス・メソッドとは、フェルデンクライス)によって創始されたソマティックエデュケーション(身体教育)。動きに伴う感覚に注意を向けることで、動きの質を改善することを目的とする、自己認識を基幹とした身体コントロール法である。


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リー・ストラスバーグ Lee Strasberg 本名:Israel Lee Strassberg 1901年-1982年

オーストリア=ハンガリー帝国ガリツィア地方ブザヌフ日(現在のウクライナ・ブダノフBudanov、ブダニウBudaniv)出身のアメリカの俳優、演出家、演技指導者。メソッド演技法を確立。娘のスーザン・ストラスバーグも女優。メソッド演技法は、コンスタンチン・スタニスラフスキーの影響を受けたリー・ストラスバーグらアメリカの演劇陣によって、1940年代にニューヨークの演劇で確立・体系化された演技法・演劇理論である。役柄の内面に注目し、感情を追体験することなどによって、より自然でリアリステックな演技・表現を行うことが特徴。

  • 2014.04.27 (日) 10:12
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