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鳥の演劇祭3 ショーケース参加作品 『近代能楽集』より「班女」

鳥の演劇祭3 ショーケース参加作品 NEW!!
『近代能楽集』より「班女」

2010年9月17日(金)~18日(土)@鳥の劇場・しかの心

作 / 三島由紀夫
構成・演出 / 矢野靖人

ファイル 586-1.jpg

http://www.birdtheatre.org/engekisai/

[出演]

川渕優子
櫻井晋
春日茉衣
たけうちみづゑ (chon-muop)


[照明] 則武鶴代
[音響・ドラマトゥルク]荒木まや
[衣装]竹内陽子
[制作]shelf
[主催]鳥の劇場運営委員会

[日時] 2010年9月17日(金)~18日(土)

17(金)14:00 -
18(土)16:00 -

[場所] しかの心
鳥取県鳥取市鹿野町鹿野1809-1
※公演日は浜村駅と劇場の間を、車で送迎いたします。(無料、要予約)
最寄りのJR浜村駅から劇場まで車で約15分かかります。

[料金] 各上演 大人/1,000円 中高生/500円 小学生/無料
一日通し券 大人/5,000円 中高生/2,500円

[チケット取扱] 鳥の演劇祭問合せ窓口(鳥の劇場運営委員会) :
〒689-0405 鳥取県鳥取市鹿野町鹿野1812-1 鳥の劇場内
電話 0857-84-3612
電子メール engekisai@birdtheatre.org
ウェブ http://www.birdtheatre.org/engekisai/

■演出ノート/「版女」について

人間は「物語」を必要としてやまない存在である。言葉と文化の「文脈」に、人間は良かれ悪しかれ不可避的に、徹底的に依存してしまっている存在である。それは例えば、人間は幸福を感じるための参照項としての物語、つまり幸福とはこういうことを指すのだ、という物語を必要としているということであって、それが一人の芸術家としての私の人間観と、世界観とであります。

この私のいわば妄想と、三島由紀夫という芸術家の描いた妄想=世界観とを対峙させるために、そしてそこに生まれる緊張感とドラマ、カタルシスを作り出すために、私は今回の上演に際して、この、「班女」という物語を耽溺してやまない一人の女を設定しました。

この女は、切実に、ひたすらに「班女」という物語を必要としています。

舞台はこの孤独な、打ち捨てられた女が「班女」を独り読むシーンから始まります。それは上に挙げた「物語」と人との関係を具体的に描きたい、ということともう一つ、人が言葉を発する、発語するという行為の根源にある「衝動」を描きたい、それを解きほぐしたいという私の欲求に端を発しています。

人は何故、「物語」を必要としているのか。人は何故「言葉を発する」のか。

それは、

人は物語を使って、と、同時に物語に支配されながら、そのことによって他者から隔絶され孤立し、しかしそれでもなお他者を必要とし、他者と直接に繋がろうと欲する存在だからなのではないか。

と私は考えます。

打ち捨てられたこの女は、それでもなお「言葉」と「物語」とを超えて、他者と直接にコミュニケートすることが出来るのか。

他者に繋がることが出来るのか。

これは私の考える「人間」という存在の限界と可能性とを同時に描き出そうという試みです。

どうか皆さんに、その結末を見届けていただければと思います。

40分弱の短い時間ですが、最後までお楽しみ頂ければ幸いです。

演出 矢野靖人


■三島由紀夫について

1925年(大正14年)1月14日、東京市四谷区永住町2番地に、父・平岡梓、母・倭文重の長男として誕生。本名平岡公威。作家、文学者。小説のみならず、戯曲、評論も多くした。代表作に、小説「仮面の告白」「潮騒」(新潮社文学賞)「金閣寺」(読売文学賞)「鏡子の家」「夕刻」「豊饒の海」戯曲「近代能楽集」「鹿鳴館」「サド侯爵夫人」など。「ミシマ文学」は昭和31年に「潮騒」が英訳されたのを始めとし、諸外国語に翻訳され全世界で愛されている。昭和40年ノーベル文学賞ノミネート。満年齢が昭和の年号と一致する「昭和」とともに歩んだ近代日本文学を代表する作家。


  • 2010.09.15 (水) 02:39
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  • Yasuhito YANO

明日は稽古最終日、そして明後日はいよいよ鳥取入り!

昨日一回、今日一回半? の通し稽古をして、だいぶ方向性が定まって来た。明日も少し演出を微調整するけれども、なんとか戦えそうな体制が整った。一安心。しかし一方で今一つ俳優の身体コンディションが少し不安定で、明日以降は出来る限り基礎の基礎である身体の脱力→中心の確認から、つまりウォーミングアップの時間から多めに取らなければ、ということに今更ながら気がついた。

基礎って大事だね。演劇って、けっきょく声も含めて身体を見せる芸術なのだから。身体の状態が万全でなければ如何ともし難い。

今日の通し稽古は、音響・照明・衣装スタッフが同伴、稽古はトライフルの片山さん、劇団ふだいの卒業生で今、名古屋で仕事をしているY君(たまたま出張で東京に来てくれていた。)、そしてchon-muopの主宰の櫻井さん等が稽古場に見学に来てくれた。chon-muopの櫻井さんが去り際にたけうちに「shelfはいい現場だと思う。」と言い残してくれて行ったらしいことがとても嬉しい。

稽古後は折角みんな集まっているのだから、と、三軒茶屋に移動していつもの魚待夢で軽く飲み会。皆が終電で帰った後、照明の則武さんは25:00近くに三軒茶屋でピックアップして貰って第七劇場チームに同伴して今夜から鳥取に向かった。それを見送ってからタクシーで帰宅。

さて。今からプレゼン用の資料を作らなければ。演出ノートもほぼ書きあがった。明日の朝もう一度校正して、鳥の劇場に送付予定。明日の午前中にはこちらのブログや公式サイトにも演出ノート、アップできると思います。ご期待ください。

しかしプレゼン用の飼料って、どう作ったらいいんだろう。悩む。みんなどうしてるのかなあ。

  • 2010.09.15 (水) 02:14
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  • Yasuhito YANO

残り稽古日あと5日。

今日を除いて明日から数えると残り稽古日があと5日。明日は日中、山の手事情社を観に行く予定なので稽古は夜から。明後日以降は昼夜(14:00-22:00)稽古。なので、休憩時間や基礎稽古の時間などを差っぴいて考えると…時間にしてあとだいたい22時間位?

今回上演時間が40分弱と短いのもあるけど、おのずと各シーンにかけられる稽古時間がどのくらいあって、通し稽古が何回くらい出来て、というのがはっきり見えてくる時期。無駄な時間とそうでない時間をシビアに考えて、凝縮した時間を過ごしていきたい。

今日は久しぶりに東京に仕事で出てきていた父親からの夕食の誘いを断ってしまった。本当に申し訳ない。会いたかったし、(父が劇団員も一緒にと誘ってくれていたので、)是非会わせたかったのだけれども。

今日は夕方から稽古場に、昨年SCOTの研修生だった内田君が遊びに来てくれました。

内田君は、自分の人生について経験豊かというか、「生きる」ということについて頑固というか一徹な部分があって、僕はそこがとても好きです。俳優目線で投げかけてくれる言葉も、僕と同じことを指摘していてもいちいちが新鮮でとても面白い。今後もちょくちょく遊びに来てくれるみたいなので、男子が少ない現場としてはとても有り難い存在です。

そんなこんなで、日々、稽古場に見学に来てくれる人が増えてきています。先日は、大学時代の恩師だった(今は東洋大学で教えている)石原先生が奥様同伴で来てくださいました。偶然なんだけど、稽古場がご自宅ととても近くて。

この石原先生、実は本当に僕にとって憧れの恩師で、いろいろと情報過多なこの社会を生き抜いていくうえで先生と話をしていると自分の軸を再確認できる。他人の評価ではなく如何に自分が納得して生きていくか。それが大事なんだということが実感できる、そんな素晴らしい人生の先達の一人です。ふところが深いというか、いつもオープンマインドで。こんな大人になりたい、と学生自分から思っていたものです。

石原先生、来週は生徒も連れて遊びに来てくれるようです。こういう仕事をしていると新しい出会いはとても楽しみです。

あ、shelfの稽古場は前にも書いたかもしれませんが、基本、見学OK! です。明日以降は毎日1回は通し稽古をする予定です。まあ、予定は未定ですが。ご興味をお持ちになられた方はどうぞ、コメントでもメールでもお気軽にお問合わせくださいませ。

魚津に来ています。

朝イチの高速バスで池袋を出発(7:20)。関越、北陸道をひた走って昼過ぎ(13:15)に魚津に着きました。着いたらお義父さんがバス停で待っていて下さって吃驚。確かに到着時間は伝えてあったけど平日の昼間だし。

聞けば、仕事の昼休みに迎えに来て下さったらしい。ICから駅までタクシーに乗ろうと思っていたので本当に助かりました。有難うございます!

事務所に寄ってお義兄さんたちに挨拶して、そのまま車をお借りして妻の実家の墓参りへ。それから遅い昼食(回転寿司だけど地の魚がいっぱいあった。美味!)を食べて、ユニクロに寄って買い物したりしてから、アピタのマクドナルドで休憩中。マクドナルドはどこでも無線LANが使えて便利だな。(日本中どこでもなのか?)

twitterのタイムラインには今まさに同じように利賀に向かっていたり、利賀に滞在中だったり利賀から帰ってきてる人のツイートがいっぱい。SPACの人たちもみんな向かっているところらしいし、きっと知ってる人だらけなんだろうな。

僕らは明日の朝一番で山に登ります。10:30からの鈴木忠志、平田オリザの対話・座談とQ&A「舞台芸術の未来 文化と地域主権」を聞いて、14:00~「デュオニソス」観劇。16:00~新作「新・帰ってきた日本&トーク」、で、20:00~「シラノ・ド・ベルジュラック」と合計3本観劇してそのまま利賀に一泊。翌日午前中の対話・座談とQ&Aも聞いて、それから下山予定です。東京には明明後日30日(月・祝)に戻ります。お盆をズラした、ちょっとした夏休みですね。

でも稽古再開は帰京する30日(月)の夜からなので、それまでに構成案を考えておかないと。

あ、そうそう。shelf次回公演は、『近代能楽集』から「班女」になりました。鳥の演劇祭3 ショーケース参加作品です。

”BIRD” Theatre Festival TOTTORI 3 鳥の演劇祭3
http://www.birdtheatre.org/engekisai/

ファイル 578-1.jpg

「班女」は横浜のリーディングで一度扱っている戯曲だけど、きちんと新作に仕上げるつもりです。奇しくも第七劇場と同じ会場で同じ戯曲。日時と場所は、9月の17日(金)~18日(土)@鳥の劇場・しかの心、詳細は近々に公式サイトにアップします。

ご期待ください。

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