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長久手市文化の家×三重県文化会館合同プロデュース企画「三島ル。」全日程、無事終了しました。

いつものように朝イチで起床。誰もいないリビング(作業場)で今回の企画を反芻してる。「三島ル。」本当に素晴らしい企画でした。演劇ファンだけにとどまらない、新しい観客を呼び込む、公共劇場にしか出来ないアウトリーチ企画の側面もあり。そして演劇ファンには堪らないと思われる、劇作家と演出家、作品と作品が、そして劇場と劇場がクロスするビッグプロジェクトでした。地域に根差した劇場の素晴らしさを実感。参加できて本当に良かった。

第七劇場は、以前にもまして美しい舞台美術による空間構成と、単線的なドラマに依拠しないシアトリカルな時間を作り上げていました。「班女」も。「邯鄲」も。とても良かった。たくさんの刺激を頂きました。

shelfも、お客さまからの感想で言葉の、発語の力を信じてドラマを強く推し進めるスタイルが美しく潔いとの評を頂きました。まさに今、自分たちが強くこだわり抜いて稽古場で試行錯誤していることなので、本当にうれしい感想でした。他にも嬉しい感想をたくさん頂きました。ここで一々の感想は紹介しませんが、概ね好評のうちに幕を閉じることが出来ました。本当にうれしい。

でもこれ、自分たちの公演で手打ちの公演だけだったらここまで深い感動は味わえなかっただろうな。長久手市文化の家の籾山さんと三重県文の松浦リーダーには本当に感謝。機会がありましたら、またお仕事ご一緒させて頂きたいです。どうか、今後ともよろしくお願いします。

今日は一日移動日。名古屋までレンタカーで帰って、そこから高速バスに乗って新宿に帰ります。またあの東京の喧騒に身を置くのかと思うと、複雑な心境。今回、本当に僕にとってのホームは、名古屋なんなんだなと実感。東京はいろいろな意味でアウェイだ。

近いうちに、本格的に名古屋近辺に拠点を移そうと思う。今、名古屋・東京二拠点をうたっているけど、それは実際の活動に即しての表現なのだけれど、少なくとも今よりもっともっと東海圏の演劇に、

というか東京以外の地域の演劇に、その地域の観客に関わりたい。

それが名古屋である必要はないんだけど、

いや幾つかあるな。人だ。人。shelfの活動に関わってくれている人たち。応援して下さっている人たち。七ツ寺共同スタジオの二村さん、昨日、無理なお願いを聞いて貰って急遽トークにゲスト出演して下さった演劇評論家の安住恭子さん、ボストン美術館の馬場俊吉先生。忙しい中駆けつけて下さった豊橋の矢作勝義さん、他にもたくさんの、それこそ親族や、旧知の間柄の学友、shelfのファンのみなさんなど、本当に僕らの芝居を必要としてくれている、というとおこがましく聞こえるかもしれないけど、僕らの作品を僕らが観て欲しいと思える観客は、東京よりも他地域に多い。そんなふうに思えて仕方がない。

東京ではどうしたって、演劇が商品として消費されてしまう感がある。しかし東京以外の地域に行くと、それは利賀村だったり鳥取だったり、長久手だったり三重だったりするのだけれど、消費対象ではなく自分の人生の一部分として、演劇と向かい合ってくれる観客がとても多いように思う。

自分の演劇を、自分の生活のどこに位置付けて生きていくか。演劇は今の社会にとってますます必要なものとなっている。と、よく言われるけれど、僕もそう思わないでもないけど、そんなふうに大上段に構えるのはちょっと恥ずかしい。所詮やりたいことをやっているだけじゃないか、とそんな感覚に捉われたときは、自分を戒める。演劇がコミュニケーション教育に役立つと言われるけど、そういう側面がないわけじゃないけど、ないわけじゃないと僕も思うけど、それは一種の方便な面もある。

自分の人生をより豊かにするために。出来ることなれば自分の手の届く範囲の人たちとの生きることの歓びを共有するために。劇場という場で行われる交歓をもっともっと増やすために。私たちはshelfは、今後も活動を続けていきます。2012年、創立10周年の年にこうしたビッグプロジェクトに参画出来たことに改めて感謝。

長久手市文化の家の籾山さん、佐藤さん、粕谷さん。三重県文化会館の松浦リーダー、今井さん、ほかこの企画に関わって下さった関係者の皆さま、そして何より劇場に足を運んで下さったみなさまに改めてお礼を言いたいです。本当にありがとうございました!

  • 2012.12.10 (月) 07:01
  • Permalink
  • archive::三島ル。
  • Yasuhito YANO

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