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"MODE"

"MODE"という言葉について考えている。より正確にいえばどこかで以前、"out of mode"という言葉を見聞きしたような気がしていて、ただこれはどうやら英語表現ではこれはないらしい。outmodeという動詞はあって曰く;

・verb (used with object), outmoded, outmoding.
 1. to cause (something) to go out of style or become obsolete.

・verb (used without object), outmoded, outmoding.
 2. to go out of style or become obsolete.

 Origin of outmode: French

とあったのでおそらくはフランス語表現が元になっているのだろう。いずれにしても"MODE"という言葉には一般的でニュートラルな意味合いでの、

a. 方法,様式,流儀(例:a mode of life 生活様式, 風俗)

という意味と、それよりもっと実際的な、

b.(機能上の)形態,様式,モードという意味(例:the receiving [transmitting] mode (通信機器の)受信[送信]モード)

という使い方、あと、

C.[the mode](服装・芸術などの)流行(の型), モード(【比較】fashionよりも気取った表現で、高級をほのめかす。)(例;It's all the mode. それは大流行だ。)

といった大きく三つの使い方があるようだ。

何がいいたいのかというとつまり、けっきょく“サルトルは時代遅れ”なのか? ということだ。

先に結論を書くのであれば、上に挙げたC.の意味ではきっと間違いなく、今や“サルトルは時代遅れ”なのだろう。

1940-1950年代ヨーロッパの知的なパラダイムであったJ-P.サルトルの“実存主義”は、レヴィ-ストロースと“構造主義”によって(いささか不当に)思想のメインストリームから退場させられた。―新しい方法は、先行する知的威信を砕くことによってその正当性を承認される。―しかし、その後に流行したいわゆる“ポストモダン思想”は、古典的な認識論を攻撃して、古典的な「真理」や「価値」の無根拠さにやっきになるばかりで、それは超越的な真理や従来の道徳的価値を否定することには成功したが、その代わりに、「ほんとう」や「真・善・美」という価値をどう新しく位置づければいいかについては、けっきょくのところほとんど何も語ることが出来なかったのではないだろうか。


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photo / Mode à Paris F/W 2015-16 | Yohji Yamamoto

  • 2015.04.21 (火) 07:16
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  • Yasuhito YANO

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