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M-PAD2011、無事に終幕しました。

最終日は津あけぼの座で四作品一挙読み。shelf「春は馬車に乗って」(作/横光利一)はトップバッターを務めさせて頂きました。特別に、初日中津軒では矢野が読んだ箇所を(医者の役)劇団Hi Psosition! のジョージさんに客席から読んで貰ったり、と、思わぬところでコラボレーションがあったり。(ジョージさん、無茶振りに応えて頂き有難うございました! とてもとても楽しかったです。)作品も、緊張感のある良いパフォーマンスだったのではないかと思います。

続いて、このしたやみの「赤い部屋」(作/江戸川乱歩)、15分の休憩を挟んで、第七劇場の「よだかの星」(作/宮沢賢治)、そして最後が劇団Hi Position! の「赤い太鼓」(作/太宰治)。

最後を津あけぼの座の専属劇団であるHi Position! に〆て貰えたのはとても良かったと思う。3時間近い長丁場の上演でしたがお客さんの集中も途切れることなく、来年以降、この企画を次へと繋げる勢いと熱とを持った素敵な一日でした。

fringeでも取り上げて頂きましたが、

・仙台「杜の都の演劇祭」に続き、津「M-PAD2011 おいしくてあたらしい料理と演劇のたのしみかた」も大盛況、まちなか飲食店リーディング公演は新しい観劇スタイルの提案だ
http://fringe.jp/topics/casestudies/20111128.html

最終日の劇場公演はともかく飲食店でのお食事とリーディング公演を一緒に楽しんでもらう、という今回のこの企画は本当に、演劇と、街と人との間に新しい出会いが生まれた一週間だったと思います。その一回目の企画が生まれる瞬間に立ち会えたことを実に光栄に思います。

ぜひ来年以降も参加して行きたい。そうそう、ドラマ・リーディングとはいえ実際に上演をしてみて、横光作品についても、もっともっと掘り下げてみたいと思いました。

ファイル 792-1.jpg

写真は、実家にあった横光利一全集から「春は馬車に乗って」(改造社)。昭和二年、定価が壱円八拾銭のものの「復刻版(精選 名著復刻全集 近代文学館 昭和58年)」です。装丁がとても可愛らしいです。

今回、直観で横光の「春は馬車に乗って」を、選びましたが、選んでみてから今まで僕が注目して取り組んで来ていた作家たち、近代の書き言葉/小説や、戯曲の言語の革新を試みていた(新感覚派)の一人ということもあって、非常に興味深いエピソードや他の作家との交流、時代背景との連関、何より沢山の面白い作品が残されていて、先にも書きましたがこの作家、もっともっと掘り下げてみたいと思いました。きちんとshelf本公演でやってもおかしくない、構成作品を作ってみたい。いや、いつかやります。きっと。横光ファンの皆さま、どうかご期待ください。

明日はNPO法人としょかん再発見主催の「読書ボランティアのためのスキルアップ講座」。今から課題図書を読みます。今のところ15名程度の参加者がある予定。矢野と川渕が講師を務めます。基本的に押さえておきたいところは、読み聞かせは、聞き手との“コミュニケーション”である、ということ。独りよがりな自己表現にならぬよう、また表現の押し付けにならぬようにするためはどうしたらいいか。ということを、一緒に考えて、試行してみようと思っています。

午前・午後と二部構成長時間にわたるワークショップ。ちょっと体力がもつかどうか心配。だけど、一方でみなさんの個別クリニックを実施していると時間が足らなくなりそうでもあり。

とまれ、さあ。絵本を読んで、レジュメを作らなければ。

  • 2011.11.29 (火) 02:03
  • Permalink
  • archive::M-PAD2011 「春は馬車に乗って」
  • Yasuhito YANO

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