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ベケット 「芝居」 舞台写真 2/2

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(C)Theatre Compay shelf

衣装・メイクのデザインは竹内陽子さん。撮影は一徳会/K・A・Gの武者君。

ベケットの 「芝居」 は本来、(他のベケット作品の例にもれず)詳細な舞台美術の指定があって、以前このブログにアップした舞台写真のように「壺」 に三人の男女が首まで入っていて、照明もそれぞれが喋るときに一人ずつ照らし出される(正しくは照明が当たった時にだけ喋らされる/喋ることが許される)のですが、今回は作品タイトルも「芝居」より、ということで、ベケットの抱いていたであろうビジョンをテキストから自分なりに抽出し直して演出しました。といってもその辺は以前にも書いたとおり「誤読」 するというような作業をするしかないわけなんですが、

衣装・メイクの演出プランは、「拘束」 と 「諦念」 あるいは 「経年劣化」。デッサンをしているときに出てきたキーワードは、他に 「反復」 「裸(剥き出し、無防備さのイメージ)」 「(永遠の)繰り返し」 等々ありました。(こう書くと抽象度が高いな。もっともっと具体的なイメージを抱ける言葉を立てなければ。反省。)

使用した照明機材は一徳会から借りた放電管一灯のみ。3-4分かかってゆっくりと点く緑色の明かりの時間経過も劇的な、巧く使うと美しい効果の期待できる照明です。身の周りのみんなが何度も使ってるから、あまり多用出来ないのが難点なのですが、光源の色調が偏っていて(あんまり詳しくないけど確か赤系の光がない。)その結果として出るしらじらしさが、うまく衣装・メイクの 「無機質」 な感じを強調し、人間の身体をモノとして眺め直せるような、そんな効果を期待出来ればと思って選択しました。

それにしても今回は、ミニマルプランだったので照明も音響も矢野が手掛けたのですが、(選曲だけプランを話してまやさんにお願いした。)照明がいつもお願いしてる則武さんだったらどんなだったろう、音響も最後までまやさんと共同作業が出来ていたら…といろいろあらぬ妄想をしてしまいました。

や、じっさい普段、何気なく行っている仕事が、どれだけ贅沢な行為なのかってことなんですが。

  • 2011.04.04 (月) 00:08
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  • archive::La+Labo.#1 beckett 「芝居」より
  • Yasuhito YANO

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