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朝日新聞の公演紹介記事(2010年2月20日)


4劇団、鳥取に集結 自信作上演
今日から鳥の劇場
「鹿野で作品作り」思い込め

「ぜひ鹿野で公演したい」――。意気込む劇団を全国から募った劇団「鳥の劇場」(鳥取市鹿野町鹿野)の企画「鳥取の鳥の劇場で鳥取の観客に作品を見せたい劇団による上演」が20日から始まる。28日までの土、日曜、4劇団が自信作を上演する。(徳永悠)

鳥の劇場は昨年、自然豊かな鹿野町の劇場で芝居を打ちたい劇団を全国から募集した。劇場の魅力を県外の劇団に伝え、いずれは鹿野に長期滞在して作品を制作してほしいとの思いで初めて企画した。北海道や広島県など10都道府県から23劇団が名乗りを上げ、東京の3劇団と神奈川の1劇団が選ばれた。
20、21日は午後2時から「東京デスロック」(東京)が{LOVE2010 Tottori ver.」=写真=を上演。午後5時からはは「妄人文明」(東京)が家族劇「妄人家族」を公演する。27、28日は午後2時から「shelf(シェルフ)」(東京)が劇作家イプセンの戯曲「Little Eyolf―ちいさなエイヨルフ―」を上演。午後5時からは「元祖演劇乃素いき座」(神奈川)が「阿房列車」を公演する。
午後2時開演の舞台は劇団「鳥の劇場」の劇場、午後5時開演の舞台は劇場内のスタジオで。1作品大人2千円、中高生500円、小学生以下無料。1日通し券は3500円(大人のみ)。
 鳥の劇場の担当者は「予想以上に多くの応募があった。今後も企画を継続したい」と手応えを感じている。問い合わせは鳥の劇場(0857・84・3268)へ。

朝日新聞 2010年(平成22年)2月20日(土)

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日本海新聞の公演紹介記事(2010年2月20日)


全国に公募4劇団が出演
「鳥取の観客に作品を見せたい劇団による上演」

鳥取市鹿野町の鳥の劇場で20、21日と27、28日の2週にわたって「鳥取の観客に作品を見せたい劇団による上演」が行われる。
 鳥の劇場が全国の劇団に向けて公募。23の劇団から応募があり、東京や神奈川を拠点にい活動している四つの劇団を選考した。
 東京デスロック(東京)による「LOVE2010 Tottori ver.」は、愛についての作品。せりふはほとんどなく、俳優の立ち居ふるまいから想像する芝居。妄人文明(東京)は、孤独なサラリーマンの家族に関する妄想を面白おかしく表現した「妄人一家」を上演する。
 shelf(東京)は、今回の中で唯一の近代戯曲となる「Little Eyolf―ちいさなエイヨルフ―」を上演。ヘンリック・イプセン原作。元祖演劇乃素いき座(神奈川)は、鳥取県出身の森下眞理さんが土井通肇さんと2人で結成。上演20年目を迎え、ステージ数は100回を超える内田百閒原作の「阿房列車」を送る。取りとめのない会話の妙など、熟練された俳優陣の見どころの一つとなっている。
 鳥の劇場は「経済的にはほとんどもうからない上演条件んで、予想以上の応募があったことに驚いている。4劇団とも力の入った作品を持ってきてくれるので、楽しめる」と期待している。
上演日程は次の通り。
20、21日午後2時から「LOVE2010 Tottori ver.」(東京デスロック)▽同日午後5時から、
「妄人一家」(妄人文明)▽27、28日ほほ2時から「Little Eyolf―ちいさなエイヨルフ―」(shelf)▽同日午後5時から「阿房列車」(元祖演劇乃素いき座)
 チケットは各上演大人2000円、中高生500円、小学生以下無料。一日通し券大人3500円。

日本海新聞 2010年2月20日(土)

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毎日新聞に公演紹介記事が掲載されました。(2010年2月18日)

終わってしまった公演の記事ではありますが、鳥の劇場からコピーを頂きましたのでご紹介します。全部で三紙分あります。

4劇団熱い舞台
20日から「鳥の劇場」連続公演
東京デスロック・妄人文明・shelf・元祖演劇乃素いき座

『鳥の劇場」(鳥取市鹿野町鹿野)は、「鳥取の鳥の劇場で鳥取の寒っ客に作品を見せたい劇団による上演」と銘打ち、4劇団の連続公演を行う。東京デスロック(東京)▽妄人文明(同)▽shelf(同)▽元祖演劇乃素いき座(神奈川)が出演。全国から応募があった23劇団から厳選したという。
 舞台は“劇場”と“スタジオ”に設定した。それぞれの舞台の後に「アフタートーク」がある。
 20、21日は午後2時から東京デスロックの「LOVE2010 Tottori ver.」(劇場)▽午後5から妄人文明の「妄人家族」(スタジオ)。
「LOVE2010…」は愛がテーマ。せりふはほとんどなく、俳優の立ち居振る舞いから観客が内容を想像する。「妄人家族」は、孤独なサラリーマンの家族にまつわる妄想を生演奏の音楽と踊り、演技で表現する。
 27、28日は午後2時からshelfの「Litlle Eyolf―ちいさなエイヨルフ―」(劇場)▽午後5時から元祖演劇乃素いき座の「阿房列車」(スタジオ)。
 「ちいさなエイヨルフ」はイプセン原作。夫の愛情を独占するために自分の子供にもしっとするリータ……。「人生のうそ」が主題。欺まんの真中に見える人間の本質に迫る。「阿房列車」は平田オリザ作。老夫婦と通りすがりの娘が公演で汽車旅行ごッごを始める。遊びの中に人生の機微と深みが見えてくる。
 いずれも大人2000円▽中高生500円▽小学生以下無料。1日通し券(@同じ日の2演目セット)多な3500円。

毎日新聞(鳥取) 2010年(平成22年)2月18日(木)

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鳥取公演終了/帰京しました。

一便の飛行機で昨日の朝、無事に羽田に到着しました。飛行機を使うと東京まで1時間程度で本当にあっという間。9:00前には羽田に着いてしまっていて、なんか拍子が抜けたような感じ。東京は空港から鳥取と時間の流れ方がずいぶん違ってて、そのギャップに身体がちょっと戸惑う。

客演のみんなと別れてから、劇団員で1時間ほど反省会を兼ねたミーティングをして帰宅。shelf初の、そして僕にとっても人生初の二週間連続旅公演は、こうして何とか無事に終えることができました。さすがにちょっと疲れたかな。支えて下さったたくさんの皆さんに感謝!

そうそう、それで旅先で携帯電話を水没させてしまったので帰りがけにauショップに寄ったのだった。幸いデータのバックアップが取ってあったので、(といっても2008年2月のデータだから丸二年前で、新しいデータがだいぶ消失してしまったのだけれども、)何とか日常生活に支障をきたさない程度には復旧しました。あとは解析修理でデータが抜き出せるのを祈るのみ。代替機が微妙に操作方法が違っててちょっと扱いづらい。携帯の操作とか、こういうのって身体に染みついてるからなあ。

一昨日2/28(日)は鳥取楽日だったんだけど、千秋楽のあと劇場で総打ち上げがあったりして、ちょっと日記を書いてる暇がなかった。でも本当に、とてもいい一日だったように思う。いき座の森下眞理さんからいろいろ貴重なお話が聞けたのも良かったし、毎日新聞のKさんからは地域で演劇をするということについて熱心な取材を受けた。(楽しくお話をさせて頂いたのだけど、大事なことについてあまり上手く話せなかった気がするのがちょっと心残り。)

最後の最後に中嶋さんから貰った言葉が心に深く、ずっと残っている。

「演技」について、それから「演出」についてとても鋭い指摘を受けたのだけれども、や、指摘というかまだまだダメだ、ぜんぜん甘い、というダメ出しを受けたのだけれども、正直、自分でも先週の鈴江俊郎作品を創っているときから演技についてはずっと考えていたことだったし、当たっている、というか内心、今回のエイヨルフに関してはまだまだ不足しているものがあるな、と、本番を観ながらそれを薄うす感じていただけに、指摘を受けてもの凄く悔しい思いをした。

先輩に率直で真摯な意見を頂けることは本当に有り難い。しかし、何くそ、という思いも強く沸き起こる。

様式があって演技があるのではなく、伝えたい感情や感覚があって、それを実現するために様式なり、演技そのものなりを生み出すのだ。僕らはもっともっと物事を本質的、かつ具体的に捉まえなければならない。

イプセンやチェーホフが書いた戯曲について、それがある特殊で極限的な状況に生きる人間を描くことで人間存在の可能性の幅を検証する、そんな実験のような行為だとしたら、俳優はもっともっと極限の状態をリアルに生きなければならない。

その場合のリアルとは何か? それはスタイルや演技の様式の如何に関わらず、その時々の関係なり感情なりを、その人が確かにそのように生きた/生きていると思わせるものとして、きちんと舞台上に身体を通して、身体の内において再現されていなくちゃいけないということだ。再現? いや違うな、体験だ。俳優は都度、それを与う限り最大限の振り幅でそれを体験しなければならない。

演出については、多義的な解釈を呼び込もうとすることは悪くないんだけど、観ている人を迷わせちゃいけない。考えて貰う得べきポイントについて、もっともっと峻厳に表現の曖昧さを回避していかくちゃならない。というような指摘を受けた。

その通りだと思う。僕らは言葉に出来ない感情や感覚の揺れ、言葉に割り切れないものを表現したくて芸術を営んでいるのだけれども、そのことと表現が曖昧になってしまうこととはぜんぜん違う。

もっともっと、僕は「断言」しなければならないのだと思う。へりくだっている場合ではない。中嶋さんは、鈴木忠志さんや平田オリザさんもだけれど、断言する。それは必ずしも明確で説得的な根拠が最初からあってのものではないと思うのだけれども、断言することが結果人に対して強い説得力を生んでいる。そして彼らは一様にして自分の表現について明確で分かりやすい言葉を持っている。そのことがきっといちばん大事なことなのだろうし、何よりカッコいい。それに打ち勝つためには、まだまだ僕は考えが足りない。もっともっと考えなければ。そして自分の表現活動にくっきりとした輪郭を付与していかなければと思う。迷っている暇なんかぜんぜんないんだ。


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写真は劇場入り口にあるサポーターご芳名一覧(の一部)。SPAC宮城聰さんのお名前や七ツ寺の二村さんのお名前、アトリエ劇研の杉山準さんや、大岡淳さんのお名前なんかもあった。

僕と川渕も一口ずつ寄付させて頂きました。


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開場前の客席風景。整然と並べられた座り心地のいい椅子と、一席一席にきちんと折り畳んで用意された大きな毛布。体育館は底冷えがするので、観客はこれにくるまって観劇します。

2/27(土)鳥取滞在四日目/初日!

初日、無事に終了しました!

いやあ。楽しい。鳥の劇場、素晴らしいです。お客さんがとても豊かで新鮮で、素朴なんだけどみんな鋭くて。年配のお客さんが多いからかな、上演自体も良かったのだけど、なによりトークがとても楽しかった! 中嶋さんの進行が上手いのもあるんだろうけど、振られたお客さんがみんなきちんと自分の言葉で質問や感想を下さって、しかもそれがいちいち含蓄があって面白くって、

玲奈さん(鳥の劇場の女優さん)が言ってた、「うちの自慢はお客さんです。」というのに至極納得。劇場と観客とがとてもいい関係を作れてるんだろうな。下手したら東京の観客よりみんなよっぽど真摯で、能動的で、演劇を観ることについて受け身なお客さんがほとんどいない。演劇を観るということが単なる消費行為になっていなくって、だらだらテレビを見たり、代価を支払って商品を購入するような行為になっていない。観客が上演に積極的に参加している。

こういう言い方をしてしまうのはおこがましいかも知れないけれど、きちんと育てられた観客がいて、育てられた観客との関係がある。いや、もちろん東京にもいい観客はいるんだけど、この土地のこの場所でそれが実現されてるってことが何より素晴らしい。もっといろいろ話したかった。話したかったし聞きたかった。もちろん僕らは何よりもまず作品を見せに来たんだけれど、単純にそれだけじゃない、本当に良い経験をさせて貰っています。

演劇って行為は本当に舞台と客席との交歓なんだなと思う。劇場という場所を介した人と人との交歓。そしてその経験が劇場という場所に積み重なって、場所の持つ力が醸成され、そしてまた関係をより豊かにしていく。

でもって今日のとどめが元祖演劇乃いき座の 『阿房列車』。これがまた期待に違わず素晴らしいお芝居でした。感想を言葉にしてしまうのが憚られるような貴重な体験。出来れば明日もう一度観たい。この芝居、観るのは初めてじゃないハズなんだけどな。すごく新鮮だった。鳥の劇場で観ることが出来たのが良かったのかもしれない。戯曲も演出もいいんだけど、とにかくずっと見ていたいような素晴らしい俳優と、そこで紡ぎだされる豊かな時間。呼吸。

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写真はshelf開場前のロビー風景。そしていき座さんの開演前にくつろがせて貰った鳥のカフェ。

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楽しい。一日が終わってしまうのが本当に惜しい。

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