記事一覧

4月5日の静岡新聞夕刊に 「La+」 についての記事が掲載されました。

ファイル 661-1.jpg

若手演出家が移動演劇祭

 静岡、東京、千葉、茨木を拠点に活動する若手演出家6人が、演劇の可能性を実験する企画集団「ラプラス」を旗揚げし、第一回移動演劇祭を静岡市内で開いた。テーマに沿って選出した戯曲を同じ場所で稽古し、成果公演を行った。
 メンバーは全員30歳代。昨年、都内などで行われた「第17回BeSeTo演劇祭」の関連事業で出会い、つながりを発展させたいと立ち上げた、今回上演するのは四つの劇団。静岡からは、静岡大演劇部卒業生らでつくる「劇団渡辺」(渡辺亮史代表)が参加している。
 普段の稽古場や公演地とは異なる場所で、集中的に創作と発表を行う。静岡市駿河区の舞台芸術公園に滞在し、稽古場をともに使いながら作品を仕上げて連続上演した。
 「上演戯曲を自分たちの興味で選ばず、外的要因を取り入れよう」と、宮城聰SPAC芸術総監督に選定を依頼。「神をテーマに」と返答を受けて2人の演出家が戯曲を選び、4劇団に提示しした。「それぞれの劇団のイメージから離れた戯曲を当てて、意外性を狙った」という。
 ギリシャ悲劇「オイディプス」、平田オリザ「S高原から」、ベケット「芝居」、泉鏡花「天守物語」の4作品。上演時間は20分、セットは現地調達と制約も多く、それぞれの劇団の持ち味が試された。
 二つの稽古場は扉が開かれ、4劇団が順番に使う。互いを意識して舞台を作り、演出への考え方を戦わせる狙いがあるという。「稽古場をのぞくと、彼らが何を大事にしているかが作品に作用することが分かった」と口をそろえる。


企画の趣旨・コンセプトと楽しみどころを丁寧に汲み取ってくださったとてもいい記事です。欲を言えば、作品に立ち入っての劇評も欲しかったけれども…いや、それは贅沢な望みですね。こうして私たちの活動が社会に取り上げて戴けること自体、とても有難い話です。

しかし写真は…。一徳会の「オイディプス」の一場面なんだけど、これを選ぶかあ…。確かにいちばんインパクトあるけど、写真だけだと受ける誤解も大きいような。笑

  • 2011.04.07 (木) 03:52
  • Permalink
  • archive::La+Labo.#1 beckett 「芝居」より
  • Comments(0)
  • TrackBack(0)
  • Yasuhito YANO

ベケット 「芝居」 舞台写真 2/2

ファイル 660-1.jpg

ファイル 660-2.jpg

ファイル 660-3.jpg
(C)Theatre Compay shelf

衣装・メイクのデザインは竹内陽子さん。撮影は一徳会/K・A・Gの武者君。

ベケットの 「芝居」 は本来、(他のベケット作品の例にもれず)詳細な舞台美術の指定があって、以前このブログにアップした舞台写真のように「壺」 に三人の男女が首まで入っていて、照明もそれぞれが喋るときに一人ずつ照らし出される(正しくは照明が当たった時にだけ喋らされる/喋ることが許される)のですが、今回は作品タイトルも「芝居」より、ということで、ベケットの抱いていたであろうビジョンをテキストから自分なりに抽出し直して演出しました。といってもその辺は以前にも書いたとおり「誤読」 するというような作業をするしかないわけなんですが、

衣装・メイクの演出プランは、「拘束」 と 「諦念」 あるいは 「経年劣化」。デッサンをしているときに出てきたキーワードは、他に 「反復」 「裸(剥き出し、無防備さのイメージ)」 「(永遠の)繰り返し」 等々ありました。(こう書くと抽象度が高いな。もっともっと具体的なイメージを抱ける言葉を立てなければ。反省。)

使用した照明機材は一徳会から借りた放電管一灯のみ。3-4分かかってゆっくりと点く緑色の明かりの時間経過も劇的な、巧く使うと美しい効果の期待できる照明です。身の周りのみんなが何度も使ってるから、あまり多用出来ないのが難点なのですが、光源の色調が偏っていて(あんまり詳しくないけど確か赤系の光がない。)その結果として出るしらじらしさが、うまく衣装・メイクの 「無機質」 な感じを強調し、人間の身体をモノとして眺め直せるような、そんな効果を期待出来ればと思って選択しました。

それにしても今回は、ミニマルプランだったので照明も音響も矢野が手掛けたのですが、(選曲だけプランを話してまやさんにお願いした。)照明がいつもお願いしてる則武さんだったらどんなだったろう、音響も最後までまやさんと共同作業が出来ていたら…といろいろあらぬ妄想をしてしまいました。

や、じっさい普段、何気なく行っている仕事が、どれだけ贅沢な行為なのかってことなんですが。

  • 2011.04.04 (月) 00:08
  • Permalink
  • archive::La+Labo.#1 beckett 「芝居」より
  • Comments(0)
  • TrackBack(0)
  • Yasuhito YANO

ベケット 「芝居」 舞台写真 1/2

ファイル 659-1.jpg

ファイル 659-2.jpg

ファイル 659-3.jpg
(C)Theatre Compay shelf

素材はアンティーク古着の上から油性のペンキと部分的にゴムの樹脂、そこに茶系のペンキで汚しをかけています。写真で見るよりずっと立体感があってゴワゴワしてます。着るのも一苦労。

  • 2011.04.04 (月) 00:05
  • Permalink
  • archive::La+Labo.#1 beckett 「芝居」より
  • Comments(0)
  • TrackBack(0)
  • Yasuhito YANO

La+Labo.#1 無事終了しました。

La+Labo.#1 虎の穴、無事終了し木曜(3/31)に帰京しました。

無料公演ということでどのくらいのお客様にご来場頂けるか、企画段階では多少不安がありましたが、静岡を拠点とし今回ホスト・カンパニー的な立ち回りをしてくれた劇団渡辺の日頃の活動の成果でしょう。当日は立ち見の出るような大盛況でした。SPACメンバーを含めて100名前後のお客様にご覧頂けました。満員御礼。本当に有難い。ご来場頂いた方に改めてお礼申し上げます。

ベケットのテキストと格闘した一ヶ月。そして他カンパニーとの合同稽古、合同生活をじっくりと堪能した数日間。実に刺激的な日々でした。この経験を糧にして自分たちのカンパニーの集団性と表現とがより強固になればと願ってやみません。

演劇が、即、何か生きる上での役に立つとは思いません。しかし人と人はけっきょくのところ今・ここでしか出会えない。そしてそのことによって、今・ここで確実に起こる変化がある。長い人生の過程において、決定的な瞬間が訪れるかもしれない可能性が今・ここにあるということ。芸術によって救われる人が、(それは決して多数ではないかもしれませんが、)確実にいると私たちは考えます。芸術には人生に劇的な変化を引き起こす力がある。その可能性がゼロでない限り、そのことを信じて今後も演劇と、そして社会と向き合い続けて行こうと思っています。

今後ともご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。

  • 2011.03.31 (木) 10:13
  • Permalink
  • archive::La+Labo.#1 beckett 「芝居」より
  • Comments(0)
  • TrackBack(0)
  • Yasuhito YANO

ベケット演出ノート(4)/本番前日、衣装メイク写真

写真は今回の衣装とメイク。プランは竹内陽子さん。被写体は川渕優子。撮影した場所が楽屋なので舞台とは若干雰囲気が違いますが、本番を観に来られない方へ。

ファイル 657-1.jpg

偉大な作家のテキストは実に多義性に溢れています。明日は観客のみなさんと一緒に20分とちょっと、このテキストに寄り添い、テキストのなかに深く潜ることができればと思っています。

  • 2011.03.30 (水) 01:38
  • Permalink
  • archive::La+Labo.#1 beckett 「芝居」より
  • Comments(0)
  • TrackBack(0)
  • Yasuhito YANO

ページ移動