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場所の力 / 演劇の力

投資実践Webマガジン MONEYzine 取り上げられていた、トリのマーク(通称)「カフェこぐま」についての記事が面白かった。

「カフェこぐま」について、あるいはトリのマーク(通称)という劇団の活動については以前からずっと関心を持っていたのだけれど、この記事にはきちんと劇団の活動に沿って書かれてあって。

読み応えがあります。(投資や起業についてのWebマガジンなのにね。)


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十人十色の 『起業家』 図鑑
「昭和2年築の古民家カフェを夫婦で経営 地元密着で自らアート発信の場を作る方法」
http://moneyzine.jp/article/detail/66568


そしていま、次回作品を作りながらずっと、演劇そのことについて考えている。演劇について考えているのと同時に、やっぱり場所ということについて、考えている。

先週の SENTIVAL! の A.C.O.A. 『-共生の彼方へⅢ-人間椅子』 がやはり、こちらの期待に反せず、とても面白かった。面白い、というような軽い言葉では言い尽くせない切実な体験があった。表現する力、あるいは劇場という場所の持つ力を信じた。

不幸にして僕はそれ以前を観ていないのだけど、史朗さんの表現が今のあの特異なスタイルになったのも、那須という土地と、あの場所との関係があって、そしてその場所での人々との出会いがあって、醸成されたものなのではないかと思う。

本人に聞けばいつも、それは偶然だったんだ、というけれど、しかし少なくとも今そこにある表現には間違いなく、ある種の必然が感じられる。そのことに驚かされる。

傍で聞くよりもずっと、那須で暮らし作品を作るということはきっと東京で演劇をつくるよりずっと強い意志と、表現への欲求とがなければ支えられない大変な作業なのだろうと思う。この出会いを寿ぎたい。

そして、atelier SENTIO という場所について。

七ツ寺共同スタジオという場所について。

気づけばどちらも、いわゆる劇場としての設備や観劇環境の整った場所ではなく、しかし、というかだからこそ、というか。僕にとってはどちらもとても、愛着のある場所で。

僕らにとっての演劇=劇場体験が得られる場所って、実はもう、今の東京では、いわゆる“劇場”では難しいのかも知れません。

少なくとも今、僕らは既存の劇場を、都度、自分たちの演劇のための場所に作り替える必要に迫られている。

それは大仰な装置を立て込むとか、劇場を奇抜な使い方をするとかでなく、出会いを通して、場を寿ぐことが出来るような場所として。

僕らの演劇が、舞台と客席との間にある場所を寿ぐことが出来るような、そんな体験を供することが出来るものであれば、と思うのです。

  • 2008.07.01 (火) 03:50
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  • Yasuhito YANO