記事一覧

邦 楽 と 朗 読 の 出 会 い。

来春1月に行われるshelf次回公演のご案内です。

表題のとおり、「邦楽と朗読の出会い。」と銘打たれた企画で、コンセプトも、「語り物と共に発展してきた日本の伝統芸能。現代の語り物・朗読と組んだら何が表現できるのか。」というものですが、ぶっちゃけshelf川渕のパフォーマンスがいわゆる朗読になるかどうかまだ分かりません。

というか、そもそも朗読ってどのような表現を指すのだろう?

「朗読」と聞くと、なんとなくアナウンサーのやる美しい日本語の音声表現、みたいなものを思い浮かべるのだけれど、じっさい記憶に残っているのは、あくまで個人的な経験ですが、糞みたいにツマラナカッタ中学校の国語の授業で読まされた棒読みの音読ばかり。

正直あまりいいイメージのない朗読ですが、これを機に、では、shelfが現代演劇のフィールドで取り組んできている「語り」との違いは何か。あるいはドラマ・リーディングとの違いはどこにあるのだろう。そういったことを今一度じっくりと考え直すことが出来ればいいな、と思っています。

こういった貴重な場を提供してくれた、並び主催の「伝統の音と舞」実行委員会の委員の一人で、且つ共催者でもありそもそもこの企画をshelfに持ちかけてくださったプロデューサー、NPO法人伝統芸能・音楽教育サポート・ネットワークのKさんに心より感謝。

今のところ一つだけ考えているのは、“所謂”美しい日本語表現なんてものは存在しないんじゃないか、ということ。(例えあったとしてもそれは僕ら演劇人の仕事ではない。)

朗読を単なる書き言葉の音声化として考えるのではなく、人間の肉声ということに着目する。そして、あくまで朗読も人間の声の表現である以上、即ち、そも、言葉も身体の一部である、という考えから、その、声には身体からの発語衝動が乗せられていなければならないのではないか。と、いうようなことを考えています。

あともうひとつ、それよりなにより、歌舞伎音楽の笛方の第一人者、福原寛先生との共同作業も、とても楽しみです。寛先生、まだ数度しかお会いしたことはないのですが、とても穏やかな人格者でいらして、先生の笛にもその人となりが滲み出ているような印象でした。

今回は、shlfの主催企画で在りながら、矢野の関わり方が演出という立場ではないので、どこまで矢野がこの作業に関与出来るのか、今のところ未知数ですが、きっと単なるコラボレーション企画ではなく、ジャンルそのものを問い直すような、そんな刺激的な企画になるんじゃないかと想像しています。

皆さん、どうぞご期待ください。


文化庁平成23年度 地域の文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業

「待つ春に」

2012,1.29 Sun@名古屋能楽堂
主催/「伝統の音と舞」実行委員会・shelf


ファイル 793-1.jpg


邦 楽 と 朗 読 の 出 会 い。

語り物と共に発展してきた日本の伝統芸能。現代の語り物・朗読と組んだら何が表現できるのか。
歌舞伎音楽の笛方、福原寛氏が、
名古屋・東京を中心に活動している劇団shelfと共演し、
伝統芸能の新しい可能性を探ります。
また、伝統音楽と西洋音楽の違いについて
造詣の深い山田隆氏が、演出家矢野靖人氏と対談、
伝統文化について語ります。

[出演]
 笛 / 福原寛
 囃子 / 望月太三郎
 朗読 / 川渕優子
 対談 / 山田隆・ 矢野靖人

[プログラム(予定)]
・『落葉松』 (作 / 北原白秋)
・笛と囃子
・対 談
・『夢十夜』 から 「第一夜」 (作 / 夏目漱石)
・『傷をなめる獅子』 (作 / 高村光太郎)

[日時] 2012年1月29日(日)14:30~16:00
** 開場は開演の30分前、受付開始は開演の60分前です。

[場所] 名古屋能楽堂

ファイル 793-2.jpg

名古屋市中区三の丸一丁目1番1号
Tel. 052-231-0088 Fax. 052-231-8756

【交通アクセス】
・地下鉄鶴舞線「浅間町」1番出口より、徒歩10分
・地下鉄名城線「市役所」1番出口より、徒歩12分
・市バス栄13系統「名古屋城正門前」下車すぐ

[料金] 一般前売 2,500円 一般当日 3,000円
     大学生 2,000円 高校生以下 1,500円(前売・当日とも。要学生証)

[前売り開始] 2011年12月1日(木)

[チケット取扱]
 ナディアパークプレイガイド tel. 052-265-2015
 松坂屋プレイガイド tel. 052-251-1841
 名古屋芸術文化センター・チケットcom tel. 052-972-0430
 三越プレイガイド tel. 052-953-0777
 「伝統の音と舞」実行委員会 tel. 090-3832-1298 e-mail. keyaki8756@yahoo.co.jp
 shelf tel. 090-6139-9578 e-mail. info@theatre-shelf.org

[共催]NPO法人伝統芸能・音楽教育サポート・ネットワーク / 長唄・囃子藍ノ会
[後援]名古屋市 / 名古屋市教育委員会 / 名古屋邦楽協会 / 朝日新聞社 / 名古屋イーストライオンズクラブ


●福原 寛(ふくはら かん)

福原流笛方。人間国宝福原流宗家四世寶山左衛門師に手ほどきより師事。重要無形文化財江戸里神楽を、四世家元若山胤雄師に師事。1990年。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。1992年、同大学院修士課程修了。現在、各地にての笛リサイタル、歌舞伎、日本舞踊、長唄演奏会などの演奏活動の他、テレビやラジオ放送、海外演奏などにも参加 又、様々な民族楽器とのコラボレーション、語りや朗読とのジョイントなど多彩な表現活動を行う。 1999年、第二回ジョイントリサイタル 「笛と唄と」 にて名古屋市民芸術祭審査員特別賞受賞。2004年、アテネオリンピック・シンクロナイズドスイミング日本チームテーマ曲の演奏。2005~6年、十八代中村勘三郎丈、襲名披露興行に出演。国立音楽大学講師、国立劇場養成課講師(2006~2008)、横笛「苑の会」主宰。東京、名古屋、沼津、徳島、高松などで稽古場を開く。
◎制作CD:「篠笛の曲」、「笛~四季を綴る~」
◎著書:篠笛の本、篠笛曲集Ⅰ、篠笛曲集Ⅱ

●山田 隆(やまだ たかし)

1935年、愛知県犬山市生まれ。長唄名:吉住小隆治 笛師名:藍山 有限会社 「日音」 代表取締役。平成2年度まで公立小学校教員。その後、三重大学・国立音楽大学・岐阜聖徳学園大学等の非常勤講師を務める。
1982年、長唄・囃子 「藍の会」 を創立。
1986年、第18回中日教育賞受賞 (日本音楽による教育)

  • 2011.11.29 (火) 06:03
  • Permalink
  • archive::「待つ春に」
  • Comments(0)
  • TrackBack(0)
  • Yasuhito YANO

トラックバック一覧

コメント一覧