記事一覧

パンドラ3@ちくさ文化小劇場

24日クリスマスイヴ、千種文化小劇場に企画公演「パンドラ3」を観てきました。
ファイル 622-1.jpg
双身機関、よこしまブロッコリー、トライフルという名古屋に拠点を置く劇団の合同公演。パンドラの箱というモチーフだけを縛りに、三者三様にドラマを紡いでいました。や、寂光さんところはダンスと朗読だったからドラマじゃないかな。

よこしまは新しい演出方法にチャレンジしていた感じがした。普段劇作でドラマの推進力を得ている人が、演出的な構成作業でドラマを紡ごうとしている、その挑戦心は大いに買いなんだけれども、それはいいんだけど、その分演出家としての力量に目が行ってしまった。

本人にも伝えたけど、俳優と一緒に演技の質をもっともっと堀下げないといけないと思う。俳優がからだを使えてない。みんな声だけに頼ってしまっていて、ひょっとすると映像だとそれでも成立するかもしれないのだけれど、舞台じゃそれはなかなか厳しい。一回一回、その場でまさに今、起きていることとして演技を組み立てることができるかどうか。即興性の問題。演劇の、永遠の課題なんだけれど、どうしても乗り越えなきゃいけないハードルだと思う。技術じゃないんだきっと。何かを手放す勇気なんじゃないかと思う。自戒の念も含めて。

双身機関は、見ていて寂光さんの独舞がみたくなった。寂光さんの独部だけでもう充分じゃないかと思った。それが一番説得力あるもの。あでも朗読に獅子見琵琶さんの声もよかったなあ。体現帝国の女優さんの身体が、幼いころからバレエをやってるのかな? ひとりだけ肩甲骨がちゃんと開いていてダンスとして見てて心地よかった。

トライフルは、ずるいね(笑)。音楽の使い方も時間・空間構成もいちばん力量が演出家として安定している。ワークショップメンバーと二週間で作ったやっつけ仕事なんだけど45分間ぜんぜん観ていられた。むしろ短く感じた。

演出家としていちばん焦燥感を感じるのはこういうとき。こういう若い俳優たちを使ってこれだけの短い時間で、訓練もあまりせずに果たして僕に同じような仕事ができるかどうか。出来ないと思うんだよなあ。まあ、それは個人の資質の差だと思って納得はしてるんだけど。

トークも、その後の飲み会も、三重文の松浦さんや名古屋市の事業団の筒井さんらといろいろ話せてとても楽しかった。ホント、全国の皆さん。今、三重文が熱いですよ。一度是非足を運んでみてください。大事にしないと、こういう公共劇場の先駆けは。前にも書いたけど、いつかshelf も三重公演を実現させます。ノルウェー公演成功後の凱旋公演かな。

  • 2010.12.26 (日) 01:10
  • Permalink
  • days
  • Comments(0)
  • TrackBack(0)
  • Yasuhito YANO

トラックバック一覧

コメント一覧