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鳥取公演終了/帰京しました。

一便の飛行機で昨日の朝、無事に羽田に到着しました。飛行機を使うと東京まで1時間程度で本当にあっという間。9:00前には羽田に着いてしまっていて、なんか拍子が抜けたような感じ。東京は空港から鳥取と時間の流れ方がずいぶん違ってて、そのギャップに身体がちょっと戸惑う。

客演のみんなと別れてから、劇団員で1時間ほど反省会を兼ねたミーティングをして帰宅。shelf初の、そして僕にとっても人生初の二週間連続旅公演は、こうして何とか無事に終えることができました。さすがにちょっと疲れたかな。支えて下さったたくさんの皆さんに感謝!

そうそう、それで旅先で携帯電話を水没させてしまったので帰りがけにauショップに寄ったのだった。幸いデータのバックアップが取ってあったので、(といっても2008年2月のデータだから丸二年前で、新しいデータがだいぶ消失してしまったのだけれども、)何とか日常生活に支障をきたさない程度には復旧しました。あとは解析修理でデータが抜き出せるのを祈るのみ。代替機が微妙に操作方法が違っててちょっと扱いづらい。携帯の操作とか、こういうのって身体に染みついてるからなあ。

一昨日2/28(日)は鳥取楽日だったんだけど、千秋楽のあと劇場で総打ち上げがあったりして、ちょっと日記を書いてる暇がなかった。でも本当に、とてもいい一日だったように思う。いき座の森下眞理さんからいろいろ貴重なお話が聞けたのも良かったし、毎日新聞のKさんからは地域で演劇をするということについて熱心な取材を受けた。(楽しくお話をさせて頂いたのだけど、大事なことについてあまり上手く話せなかった気がするのがちょっと心残り。)

最後の最後に中嶋さんから貰った言葉が心に深く、ずっと残っている。

「演技」について、それから「演出」についてとても鋭い指摘を受けたのだけれども、や、指摘というかまだまだダメだ、ぜんぜん甘い、というダメ出しを受けたのだけれども、正直、自分でも先週の鈴江俊郎作品を創っているときから演技についてはずっと考えていたことだったし、当たっている、というか内心、今回のエイヨルフに関してはまだまだ不足しているものがあるな、と、本番を観ながらそれを薄うす感じていただけに、指摘を受けてもの凄く悔しい思いをした。

先輩に率直で真摯な意見を頂けることは本当に有り難い。しかし、何くそ、という思いも強く沸き起こる。

様式があって演技があるのではなく、伝えたい感情や感覚があって、それを実現するために様式なり、演技そのものなりを生み出すのだ。僕らはもっともっと物事を本質的、かつ具体的に捉まえなければならない。

イプセンやチェーホフが書いた戯曲について、それがある特殊で極限的な状況に生きる人間を描くことで人間存在の可能性の幅を検証する、そんな実験のような行為だとしたら、俳優はもっともっと極限の状態をリアルに生きなければならない。

その場合のリアルとは何か? それはスタイルや演技の様式の如何に関わらず、その時々の関係なり感情なりを、その人が確かにそのように生きた/生きていると思わせるものとして、きちんと舞台上に身体を通して、身体の内において再現されていなくちゃいけないということだ。再現? いや違うな、体験だ。俳優は都度、それを与う限り最大限の振り幅でそれを体験しなければならない。

演出については、多義的な解釈を呼び込もうとすることは悪くないんだけど、観ている人を迷わせちゃいけない。考えて貰う得べきポイントについて、もっともっと峻厳に表現の曖昧さを回避していかくちゃならない。というような指摘を受けた。

その通りだと思う。僕らは言葉に出来ない感情や感覚の揺れ、言葉に割り切れないものを表現したくて芸術を営んでいるのだけれども、そのことと表現が曖昧になってしまうこととはぜんぜん違う。

もっともっと、僕は「断言」しなければならないのだと思う。へりくだっている場合ではない。中嶋さんは、鈴木忠志さんや平田オリザさんもだけれど、断言する。それは必ずしも明確で説得的な根拠が最初からあってのものではないと思うのだけれども、断言することが結果人に対して強い説得力を生んでいる。そして彼らは一様にして自分の表現について明確で分かりやすい言葉を持っている。そのことがきっといちばん大事なことなのだろうし、何よりカッコいい。それに打ち勝つためには、まだまだ僕は考えが足りない。もっともっと考えなければ。そして自分の表現活動にくっきりとした輪郭を付与していかなければと思う。迷っている暇なんかぜんぜんないんだ。


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写真は劇場入り口にあるサポーターご芳名一覧(の一部)。SPAC宮城聰さんのお名前や七ツ寺の二村さんのお名前、アトリエ劇研の杉山準さんや、大岡淳さんのお名前なんかもあった。

僕と川渕も一口ずつ寄付させて頂きました。


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開場前の客席風景。整然と並べられた座り心地のいい椅子と、一席一席にきちんと折り畳んで用意された大きな毛布。体育館は底冷えがするので、観客はこれにくるまって観劇します。

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