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“役作り”という妄念からの脱却/テキストと俳優との適切な距離を探すために

10月下旬、C.T.T.仙台の主催する「せんだい月いちワークショップ」に講師として招かれまして、仙台でワークショップを行うことになりました。仙台を訪れるのは何年ぶりかしら。イプセン「ヘッダ・ガブラー」を題材に、shelfが追求している身体と声と、言葉の可能性をとことん探ってみたいと思っています。新しい出会いに心ときめいております。

とかくセンセーショナルで、社会を告発するようなメッセージ性の強い作品で知られているイプセンだが、その戯曲を詳しく読み解けば、そこにはいわゆる作家のメッセージよりも遥かに重要な、イプセンが生きた時代の人々の“生”の在り様そのものが克明に描かれていることが分かる。イプセンの生きた“近代”という時代において、人類が新たに抱え込んでしまった“病”即ち“近代的な自我”と“無意識”という概念装置。そしてその装置の限界を考えるに、イプセンほど適した劇作家はいない。

今回のワークショップでは、イプセンの代表作の一つである「ヘッダ・ガプラー」からテキストを抜粋し、shelfが日頃から行っている身体訓練とその方法論とを補助線に、現代を生きる私たちの身体そのものと古典的テキストとを“織り合わせる”ことでユニークでアクチュアルな作品制作を試みる。

日常的な会話体のみがリアルではない。舞台芸術におけるリアルは、もっと豊かで、フィジカルで、凄まじくそして遥かな地平に存在する。ワークショップ参加者とその可能性の一端を少しでも共有出来れば、と、切に願う。

矢野靖人

■日程
10/24(金)18:00~22:00(4h)ガイダンス、及び簡単なベーシックトレーニングと「テキスト」との向きあい方についての説明と実践。
10/25(土)13:00~17:00(4h)ベーシックトレーニング、及び創作のためのディスカッション
10/26(日)13:00~17:00(4h)ベーシックトレーニング、創作
10/26(日)17:00~成果発表会 一般公開(カンパ制)
※発表会は通し参加の方のみ参加可能

■会場 せんだい演劇工房10-BOX box-2(仙台市若林区卸町2-12-9)
■定員 各回15名(通し参加の方を優先的に受けつけいたします。)
■資格 俳優、または舞台芸術に関わる/関わりたいと思う者
■料金 通し参加:6,000円/1コマの単発参加:2,000円
※単発での参加の方には、創作過程の流れの中の1コマであることをご了承願います。

■申し込み方法
タイトルを「月いちワークショップ申し込み」とし以下の項目を記入の上、ctt.sendai@gmail.comまでお送りください。
1.お名前(ふりがな) 2.性別 3.電話番号 4.参加希望コマ(通し参加か参加希望のコマの番号をお書きください) 5.職種、或いは普段行っている活動 6.その他備考など

■お申し込み〆切
2014年10月19日(日)24:00 ※但し参加者が定員に達し次第、受付を終了いたします。

  • 2014.10.16 (木) 08:12
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  • Yasuhito YANO

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