今回のノルウェーツアーで途中ブログにアップしそびれていた記録(写真)を少しご紹介。
ドバイまでは機内が満席だったのですが、ドバイからオスロはかなり空いてて快適だったので、と、記念に? 今回のメンバーの機内での様子を写真に撮りました。以下、メンバー紹介を兼ねて、順不同にて。
一番目は、俳優・沖渡崇史(おきとたかし)さん。shelfには二度目の客演です。今回もまた“フラジャイルなイメージで”という矢野の曖昧なオーダーにきっちり応えて、オスヴァルという主人公のアルヴィング夫人を終幕、絶望に叩き落すという困難な役を全うしてくれました。
その場で写真こそ撮り損ねたのですが、ノルウェー公演二日目、千秋楽が終わってみんなで、地球の歩き方オスロ特派員の鐙麻樹さんに案内してもらって訪れたノルウェーの(最近渋谷にも出店して、それで巷でもちょっと有名なカフェ)フグレンで地ビールをみんなで飲んでたときに、たまたま同時期にノルウェー国立劇場でも僕らと同じイプセンの「幽霊」を上演していたらしく、沖渡さんと同じオスヴァル役をやっていたというノルウェーの俳優が、これもホントにたまたま僕らを窓越しに見かけてわざわざ握手を求め、感想を述べに来てくれたりといったシーンもありました。
あと、他にも実は、沖渡さん一人だけ、往路で、何故か機内食が違ってたらしい(ハラール方式!)ことが判明したり。沖渡さん、今回のツアーですっかりインターナショナルな俳優になりました。
写真を撮るんだからっていっても決してマスクを外してくれなかったのは、shelfには今回が初参加のイケメン俳優・文秉泰(ぶんへいたい)さん。共演こそ今回が初めてでしたがいろいろとご縁があって、お互いけっこう、お互いの作品を見ていたようです。今回は、厳格な? 牧師マンデルス役を。
沖渡さんと二人、今までのshelf作品の中でも抜群のイケメンズで、オスロやドバイ(の空港内)を二人が仲良く闊歩している姿は、なかなか好い眺めでした。
実は、個人的には、shelfの川渕優子よりも付き合いの長い女優・三橋麻子さん、と同じく、おそらくは誰よりも付き合いの長いスタッフである衣装デザイナーの竹内陽子さん。
竹内さんは、ネットで僕が彼女のデザインした衣装を見つけて惚れ込んで、たまたま観に行った作品の衣装を手がけていらしたので、そのカンパニーの制作さんに紹介して貰って必死で口説いたのが、あれが、そうか、2004年の夏だから、もう10年前になるのか。本当にshelfの初期からメンバーだ。すごいな...
と、三橋さんも、三橋さんは今回の作品「幽霊」初演(2006年)時にもアルヴィング夫人役として客演して頂いていたので、あとその前に一本、横浜で矢野の演出したドラマ・リーディング作品に出演してもらったのが最初だったので、かれこれもう、彼女とも10年近いお付き合いになります。月日が経つのは本当に早い。三橋さんは僕が最も尊敬し、信頼している俳優の一人。
ちなみにこの二人も、なんだかツアー中とっても仲が良く。カメラを向けるといつもぶさいくな顔をしてサービス精神を振り撒いてくれます。
とても頼もしい二人です。
そしてこちらが、いつもshelfの記録映像をお願いしている京都在住の現代美術家でマレーシア生まれの華人、陳維錚(たんずいちん)さん。ユーモアのセンスが抜群で、周りが切羽詰っているときも一人、まったく動じたりせず、いつもニコニコと場をなごませてくれています。今回は字幕データ作成と、本編の記録はもちろんツアーのドキュメンタリー映像もお願いしました。完成がとても楽しみです。
出会いは偶然で、あれは確か、2008年だったかな? 名古屋在住の現代美術家に紹介して貰ったのが始まりでした。今やshelfに欠かせない重要なスタッフの一人です。
引き続きスタッフ紹介。今回同行をお願いしたテクニカル・スタッフは、照明、衣装、映像の三名。そのなかでいちばん大事な役割なのが、おそらくはこの人。照明デザイナーの則武鶴代さん。この方とも付き合いが長くて、何よりともかく最初の数本をのぞいてshelfのほぼ全作品の照明を手掛けてくれています。(数えてみたらだいたい20本くらいありました。)
基本的にshelfでは舞台装置を使わないので、畢竟、俳優そのものや彼/彼女らの身にまとう衣装が装置みたいなものになるんですね。で、しかも舞台芸術っていうのは視覚的な要素が、そりゃま当たり前なんですけどとっても大きいので、衣装・竹内陽子と照明・則武鶴代は、じっさいshelf作品の本質の大部分を担っています。
本当に欠かせない人たちです。