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本日初日。

日本の近代戯曲研修セミナー 「森本薫を読む!」 ドラマ・リーディング&シンポジウム本日初日! です。

昨日一昨日は、同じく演出者協会主催の若手演劇人コンクール優秀作品を4本観て、最優秀演出家賞を決める公開審査会の場に立会いに行きました。演出家とは何者か? というコンセンサスのない日本の現代演劇において、演出家の優劣を競う、というなかなかに困難で且つスリリングな場に立ち会うことが出来て、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。

個人的に一押しだった仙台の劇団は短距離男道ミサイルの澤野君が惜しくも3位だったのが非常に悔やまれますが、そして審査の結果には理解に苦しむ部分も多々あったのですが、いろいろ、いろいろあるのでしょう。

ともあれ個人的には、澤野君たちの今後の活躍に期待します。昔shelfの舞台に出てくれたことのある元・遊幻サーカスの横山真君と再会できたのは大きな歓びでした。

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で、審査会が終わってからは残時間で、近代戯曲研修セミナーのための照明吊り込み作業。ひょっとすると下北沢で公演を行うのは初めてかも。

ドラマ・リーディングとは文字通り、俳優が舞台で戯曲を手にして読み上げながら、演じるものです。セットが不要だったり稽古期間も短くて済んだり、だから手軽に出来る。と思われがちなのか10年ほど前からチラホラと名前を見聞きするようになって来ましたが、ところがこれが、やってみるとこれがぜんぜん難しい。

むしろ、俳優の地力と演劇観、演技についての考え方、そして人間観が如実に現れる非常に難しい仕事です。現れるというか、残酷なほどに顕わになる。

そもそもが、面白いことに戯曲を持っているより覚えたほうが、芝居はしやすいんですね。で、戯曲を持っていると目の前に台詞がちゃんと書かれてあるのに、だからこそなのか、かえって台詞を間違えたりもする。

ある意味、だから厳しい制約のなかで如何に勝負するか? が問われるという、非常に難しく、だからこそ上手くいくととても面白い舞台表現なのです。(といって、しかし残念ながら本当に面白いドラマ・リーディングには、なかなかお目にかかりることがありませんが。)

ともあれ、今回のドラマ・リーディングについては無論自分が演出しているワケですから、絶対の自信を持ってお勧めします。

ドラマ・リーディングを成功させるための要は“如何にして観客と共犯者になるか?”ということだと思っています。観客の想像力をどこまで引き出し、そして気持ちよく裏切ることが出来るか。

さあ。勝負をしに行ってきます。皆さまのご来場心よりお待ちしております。

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