shelf volume10 「私たち死んだものが目覚めたら | When We Dead Awaken」

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shelf volume10 「私たち死んだものが目覚めたら | When We Dead Awaken」

  原作/ヘンリック・イプセン
  Written by Henrik Johan Ibsen
  構成・演出/矢野靖人
  composed and directed by Yasuhito Yano

  2009年10月2日(金)→4(日)@七ツ寺共同スタジオ(名古屋)
  2009年10月9日(金)→18(日)@アトリエ春風舎(東京)
  2009年10月23日(金)→25(日)@アトリエ劇研(京都)

[出演]

cast:
川渕優子 Yuko Kawabuchi
阿部一徳 Kazunori Abe
片岡佐知子 Sachiko Kataoka
山田宏平 Kohei Yamada (山の手事情社
大川みな子 Minako Ohkawa
秋葉洋志 Hiroshi Akiba
櫻井晋 Susumu Sakurai

[音響]

[照明]
 
[衣装]

[制作助手]

[宣伝美術]

[舞台監督]

[協力]

[制作協力(名古屋)]
 
[制作]
 
[提携]

[後援]
 
[主催]

荒木まや (Stage Office)
sound designer: Maya Araki
則武鶴代
lighting designer: Tsuruyo Noritake
竹内陽子
costume designer: Yoko Takeuchi
岩井晶子、蓮見のりこ
asistant production manager: Shoko Iwai, Noriko Hasumi
オクマタモツ
graphic designer: Tamotsu Okuma
小野八着 (Jet Stream)
stage manager: Hacchaku Ono
ク・ナウカ オフィス、山の手事情社、(有)アップタウンプロダクション
supported by: Ku Na'uka office, Yamanote Jijosha, Uptown production,Co.,Ltd.
加藤智宏 (office Perky pat)
production cooperation in Nagoya: Tomohiro Kato
shelf
production: shelf
七ツ寺共同スタジオ(名古屋)、アトリエ劇研(京都)
Tie-up: Nanatsudera Kyodo Studio, Atelier GEKKEN
ノルウェー王国大使館
back up: The Royal Norwegian Embassy, Tokyo
shelf
Sponsored by shelf 
【名古屋公演】  
[日時]

2009年10月2日(金)〜4日(日)
2(金)
3(土)
4(日)
 14:00
14:00
 19:30★
 19:30★

** 開場は開演の15分前、受付開始は開演の30分前です。
★の回は終演後、ポスト・パフォーマンス・トークを実施します。

ポスト・パフォーマンス・トーク・ゲスト
2日(金)19:30 にへいたかひろ氏 (俳優、劇作家・よこしまブロッコリー代表)
3日(土)19:30 木村繁氏(劇作家、演出家・人形劇団むすび座
司会/安住恭子氏(演劇評論家)

[場所] 七ツ寺共同スタジオ Nanatsudera Kyodo Studio
愛知県名古屋市中区大須2丁目27-20  tel/052-221-1318
地下鉄鶴舞線「大須観音駅」下車 2番出口徒歩5分
地下鉄名城線「上前津駅」下車 8番出口徒歩10分
>> クリックすると地図を表示します
【東京公演】  
[日時] 10月9日(金)〜18日(日)
9(金)
10(土)
11(日)
12(月)
13(火)
14(水)
15(木)
16(金)
17(土)
18(日)
14:00
14:00
 ―
休演日
 14:00
14:00
19:30
19:30
19:30
19:30
19:30★
19:30★
 19:30
 19:30

** 開場は開演の15分前、受付開始は開演の30分前です。
★の回は終演後、ポスト・パフォーマンス・トークを実施します。

ポスト・パフォーマンス・トーク・ゲスト
13日(火)19:30 宮城聰氏 (SPAC芸術総監督)
15日(木)19:30 横山義志氏 (SPAC文芸部)

[場所] アトリエ春風舎 Atelier Shunpusha
東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1 tel/03-3957-5099(公演期間のみ)
東京メトロ有楽町線/西武有楽町線「小竹向原駅」 下車
4番出口より徒歩3分
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【京都公演】 平成21年度(第64回)文化庁芸術祭参加公演
[日時]

2009年10月23日(金)〜25日(日)

23(金)
24(土)
25(日)
 14:00
14:00
 19:00★
 19:00★

** 開場は開演の15分前、受付開始は開演の30分前です。
★の回は終演後、ポスト・パフォーマンス・トークを実施します。

ポスト・パフォーマンス・トーク・ゲスト
23日(金)19:30 小堀純氏(編集者)
24日(土)19:30 平岡秀幸氏(俳優・劇研アクターズラボ講師)
司会/田辺剛氏(アトリエ劇研ディレクター)、杉山準氏(NPO劇研事務局長)

[場所] アトリエ劇研 Atelier GEKKEN
京都市左京区下鴨塚本町1 tel/075-791-1966
<地下鉄>
京都市営地下鉄松ヶ崎駅より徒歩約15分
<バス>
・京都市バス「下鴨東本町」よりすぐ
JR京都駅、京阪七条駅から206系統、地下鉄北大路駅のバスターミナル(赤のりば)から204、206系統のバスが止まります
・京都市バス「洛北高校前」より徒歩約10分
JR京都駅、阪急河原町駅から205系統、京阪出町柳駅から1系統のバスが止まります
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■ 主たるモチーフについての覚え書き/「私たち死んだものが目覚めたら」 演出ノート

マイア   この静かなこと、聞いてよ。
ルーベック 聞こえるのかい、それが。
マイア   ええ、聞こえるわよ、本当に。
ルーベック そうだね。静かさは―確かに聞こえるものだ。

ルーベック 汽車で北へ北へと走ってきた夜を思い出すね―小さな駅に着くたびに、すべてがしんとするのに気がついていた―。静かさが聞こえた―それで国境にさしかかっているんだとわかった。いよいよ故郷だ。列車は小さな駅のたびごとに停車する―乗り降りする客は一人もいないのに。

マイア   どうして停まるの。何もないのに。
ルーベック さあ。降りる人もいなければ乗る人もいない。だのに汽車はやっぱりいつまでも、いつまでも停車している。どの駅でも駅員が二人プラットホームを行くのが聞こえた― 一人は手に龕燈をもって―ぼそぼそ低い響きのない声で、夜のしじまを破る。


―イプセンがこの戯曲に書いたモチーフのひとつ、「静かさが聞こえる」とは、人間の生の時間からの決定的な疎外を表象しているように思えます。

そしてそれは、生きるということ(と死ぬということ)の本質に関わる。

意識するとせざるとに関わらず、人は過ぎていく時と常に対峙せざるを得ない。向き合うことを恐れ、見ないふりをしてみても時間は確実に過ぎ去っていく。と言ってまっすぐに向き合ってみてもそこには深い裂け目があるのみで、

その不安を解消するためにか人は限られた生に意味を見出そうとする。芸術家が後の世に作品を残そうとすることや、あるいはそもそも人が子を生み育てるということも、そんなことは言い古されたことかもしれないけれど、ひょっとして単にこの生の時間からの疎外に対する、それに起因する不安から逃れるためのただの方便に過ぎないのではないか。

彫刻家であるルーベックには子供がいない。その昔彼のモデルであった女性―イレーネにもいない。

実際に子供のいる夫婦だったらおそらく何とはなしに日常に紛れていただろうに、ルーベックとイレーネの二人は、芸術作品を作るということで子どもに代わるような貴いものを成したように思えた。しかしそんな二人だからこそ、すれ違い、お互いから目を逸らした隙にふと、恐ろしい日常の裂け目を直視してしまったのではないか。

僕はこの戯曲を通じてそういうことが、そのような生の本来的な不条理が剥き出しになるような作品を作りたいと思った。

きっと真っ白な、生と死を見つめる美しく儚い作品になると思います。

ご期待下さい。

演出/矢野靖人













アトリエ劇研(京都) 撮影/アマノ雅広 

tel. 090-6139-9578
e-mail info@theatre-shelf.org
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