次回公演情報

shelf volume 27

「AN UND AUS|つく、きえる」 new!!

2018年12月14日(金)~17日(月)@The 8th GalleryCLASKA, 学芸大学)

作 / ローラント・シンメルプフェニヒ
訳 / 大塚直
演出 / 矢野靖人
ドラマトゥルク / 仁科太一

stage performing rights: S. Fischer Verlag Frankfurt/Main

二〇一三年、ひとりのドイツ人作家が戯曲にしたためた、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故についての〈われわれ〉の記憶。


[キャスト]








[スタッフ]

川渕優子
三橋麻子
沖渡崇史
横田雄平
江原由桂
杉村誠子
大石憲
鈴木正孝

照明協力 / 則武鶴代
衣装協力 / 竹内陽子
宣伝美術 / 956D
記録映像撮影 / TANJC
制作助手/ 竹村沙恵子、春日茉衣
制作協力 / 庭山由佳
協力 / 一徳会/K・A・G
主催・企画制作 / 一般社団法人shelf

 

[日時]

2018年12月14日(金)~17日(月)@The 8th GalleryCLASKA, 学芸大学)

14日(金)

15:00

19:00

15日(土)

15:00

19:00

16日(日)

15:00

17日(月)

15:00

19:00

・開場は開演の15分前です。
・上演時間は90分を予定しています。

※12月15日(土)15:00の回、16日(日)15:00の回は前売りを完売致しました。当日券は若干枚数、ご用意させて頂く予定です。


[チケット料金]

 

一般 3,500円
学生 2,500円

※チケット予約はこちらのページから

[チケット前売り開始]

 

2018年10月17日(水)

 

[会場・アクセス]

 

The 8th GalleryCLASKA, 学芸大学)
東京都目黒区中央町1-3-18
Tel: 03-3719-8121(CLASKA)
東急東横線「学芸大学」駅、徒歩12分

 

 

演出ノート

大規模な災害や、戦争などの災悪が起きたときのその災悪の記憶の仕方に関心がある。記憶の仕方、あるいは記憶のされ方について。現実(リアル)の確かな手触り(リアリティ)を、それがふとした瞬間に失われて分からなくなることがある。それは大きな災害や災悪に出会ったときに起きやすい事象だと思う。

一見すると何とも不可思議で奇形的といって差し支えないような人物描写から始まるシンメルプフェニヒのこの戯曲は、しかし詩的で美しく、寓意的な物語だ。そしてそのように事物から適切な距離を取って物語ることだけが、不条理で、普通の感覚では受け止め切れない、感情の落としどころのない災悪の記憶の仕方、歴史に対しての人類の落とし前の付け方として最も適した方法なのかもしれない。

アウシュビッツ以降、詩を書くことは野蛮である、と言ったのはアドルノだった。

詩は、無意識の記憶に似ている。そして詩は、無意識の発露たる夢に似ている。

人間はそれがリアル(現実)だからリアリティを感じるんじゃない。リアリティを感じるからそれをリアル(現実)だと思うのだ。

詩的でカタストロフ的とも思えるようなシンメルプフェニヒのこの戯曲を出来るだけリアルに、即ち現実(リアル)の不可解さをそのままに舞台の上に上げてみたいと思う。そしてそこからの恢復の手段としてのリアリティとしての物語(フィクション)の在り方を突き詰めてみたい。

演出、矢野靖人

 

ドラマトゥルクより

ドイツの作家であるシンメルプフェニヒによって書かれた『つく、きえる』は2013年に日本の新国立劇場で世界初演、2016年にドイツ初演となりました。この作品は作家が自ら行った東日本大震災の取材をもとに書かれたものです。私はちょうど2016年にドイツに留学していたため、マンハイム劇場での上演を観劇することができましたが、とても詩的な作品だと感じました。

人は東日本大震災のような圧倒的な出来事と出くわしたとき、そのことをどのように受け止めるでしょうか? それが未曽有の大災害だったことを、私はニュースを通して知ったわけですが、まさにその真っただ中にいた人びとは? おそらく何が起きたのか理解するのも困難だったのではないでしょうか。

シンメルプフェニヒのテクストは一見すると、ナンセンスなイメージの羅列のようです。そのイメージの断片からぼんやりと何が起こったのかを想像することはできますが、明白な情報、筋の通った話は書かれていません。でも考えてみれば、私たちの世界というものも、そもそも雑多な知覚の寄せ集めでしかなく、はっきりとした情報や物語というものは後から作られたものでしかありません。そうした情報以前の知覚のようなものが、この戯曲では詩的に描かれています。

ドラマトゥルク、仁科太一

 

劇作家紹介|ローラント・シンメルプフェニヒ(Roland Schimmelpfennig):

1967年、旧西ドイツ・ゲッティンゲン生まれ。ドイツ語圏で最も頻繁に上演される現代劇作家で、自作の演出を手掛ける場合もある。また、近年は自作がオペラ化されることもあり、小説家としても注目を集めつつある。ベルリン演劇祭・ミュルハイム劇作祭などの招聘・受賞、多数。

イスタンブールでフリージャーナリスト兼作家として活動したのち帰国、ミュンヘンの演劇学校にて演出を学び、ミュンヘンカンマーシュピーレ劇場・ウィーンブルク劇場・ベルリンドイツ座などで研鑽を積み、現在に至る。

日本での上演歴として、2009年『昔の女』(新国立劇場)、2011年『イドメネウス』(国際演劇協会・ドイツ文化センター)、2013年『つく、きえる』(新国立劇場)、2017年『アラビアの夜』(shelf)が挙げられる。

(foto: justin del corte)




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