『東京で(国)境をこえる』は、多くの在留外国人や海外にルーツを持つ人々が生活する東京で、「東京には見えないことにされている様々な壁がある」という仮説をもとに、その「見えない(国)境、壁」について考察するアートプロジェクトです。東京に生きる人々、特に外国にルーツを持つ人々が感じる個人と他者/社会/世界との境界と、それにまつわる問題を探りながら、日常的に出会う場を生み出す拠点(コミュニティ)の形成を目指します。
私たちは、様々な国から集まった異なるアイデンティティを持つ人たちが、共に何かを作り上げようとするとき、そこでは結果的に、国籍や文化的背景にとらわれない、「個人」を尊重したコミュニケーションが生まれると考えます。そうした「個」の集合体として、ゆるやかで柔軟なつながりを育てることを意図して活動を展開します。その中で得られる経験と知見は、これからの共棲を考えるために必要な気づきと自由をもたらすものだと信じています。
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、一般社団法人 shelf
本事業は「東京アートポイント計画」として2020年4月-2022年3月の3年間実施したものです。東京アートポイント計画は、地域・市民が参画するアートプロジェクトを通じて、東京の多様な魅力を創造・発信することを目指し、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が展開している事業です。まちなかにある様々な地域資源を結ぶアートプロジェクトを、アーティストと市民が協働して実施・展開することで、継続的な活動を可能にするプラットフォームを形成し、地域社会の担い手となるNPOを育成します。 https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/