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iaku 「人の気も知らないで」(作・演出/横山拓也)観劇。

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非常に素晴らしかったです。一つ前のエントリで書いた身体の景色とは全く方向性が違うけれども、なんというか、とにかくとっても良質な会話劇でした。丁寧な演出。魅力的な俳優。文句のつけどころない作品です。公演は明日明後日まで。見逃すなんてもったいないよ?

というか、我ながら、日頃ギリシア悲劇とかイプセンとか三島由紀夫とか、とかばかりを扱っていると非日常な人物、等身大の生活の埒外の出来事ばかりに目を向けがちだけれども、等身大の人物、身の丈の生活を描きながら、それを丁寧に掘り下げ、仕掛け、凝縮して劇作・演出することで生まれる緻密なドラマがあることを思い出した。そういえば昔はこういう作品が大好きだったんだ。MONOとか、八時半、青年団のファンだった頃の自分を思い出したよ。懐かしい。

や、勿論懐かしさだけじゃなくて、この作品は確かに、リアリズムというかナチュラリズムの傑作だと思うのだけれども、

というか、記憶がちゃんと一致していなかったんだけど、昨年だっけか、劇作家協会の新人戯曲賞を受賞した「エダニク」の劇作家で元・売り込み隊ビームの横山さんだったんだな、iakuの横山さんは。三重でカトリさんに紹介して貰ってご挨拶したことがあったのだった。いやあ、観に行って良かった。フライヤーのイメージと思いこんでいた作風が違ってて危うく見逃すところだった。

それにしても、今年のSENTIVAL! もiakuで14本目になるわけだけれども、(まあ、僕がちゃんと観れてるのはそのうち10本だけなんだけど、)ここに来て非常にウェルメイドでソリッドな会話劇が登場して、同じフェスに参加している身としてとっても豊かな気持ちになりました。

iaku「人の気も知らないで」、明日の夜の回が客席がちょっと寂しいらしいので、お時間ある方は是非センティオへ!

  • 2012.06.30 (土) 02:00
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  • Yasuhito YANO

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