記事一覧

K・A・Gをお勧めします。

一徳会/K・A・G(鎌ヶ谷アートギルド)の舞台をお勧めします。SENTIVAL! 2010も折り返し、5団体目。昨日K・A・Gの新作 『ユーフラテス』 (原作/山崎哲 『うお傳説-立教大学教授教え子殺人事件- 』 より)を観て来たのですが、いやあ。面白かった。

ファイル 547-1.jpg

一徳会/K・A・G
http://www.1tokukai.org/

ここの劇団は俳優がとにかくいい。前から男性が目立って良かったのだけど、回を重ねるごとに女優も力を増してきている。そして何より、演出の狂気と偏執に応える集団性がいい。鈴木忠志じゃないけれど、劇団は思想を集団で体現することに芸術性があるのだ、という言葉を思い出させられました。思いついてもやらないようなことを無駄を覚悟で試してみる。そしてそれを舞台にまで載せる。石井幸一という演出家は間違いなく気違いです。

自分の生活/人生にないパーソナリティをどこまで俳優は体現できるのか。その生活圏域にないパーソナリティを演じてもらうために演出はどこまで俳優の生活に立ち入ることができるのか。その問いの一つの結果としてK・A・Gは、俳優は、自己の想像力と演出との共同作業で自分のパーソナリティを超える仕事をここまで出来るのだということが示しています。人を殺したことのない人間が人殺しを演ずるにはどうしたらいいのか。ここに一つの方法と、解があります。(ちなみにK・A・Gは劇場入りの10日前から稽古場で集団生活を行っていたそうです。)

東京ではなかなか観ることのできない貴重な劇団です。全力でお勧めします。公演は今日のマチネ・ソアレと明日のマチネまで。場所は板橋のatlier SENTIOです。お時間ある方は是非!

  • 2010.05.22 (土) 06:44
  • Permalink
  • review
  • Comments(0)
  • TrackBack(0)
  • Yasuhito YANO

トラックバック一覧

コメント一覧