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開いている/閉じている

昨日(3/30)は久しぶりにかもねぎショットを観劇。『Circle Dance ~ロマンス~』 @ザ・スズナリ。 山本光洋さん出演+伊藤多恵さん振付け・演出、そして高見さんのテキストとくれば、観に行かないわけにはいかない。

ファイル 309-1.jpg

http://www.jah.ne.jp/~kamonegi/

最高でした。笑って、笑って、笑って、泣きました。先日の 『転校生』 が、“生”の一回性についての祝祭、素人だけで作られた傑作なら、こちらはプロフェッショナルな俳優とダンサーの芸の結晶。客席に最高に幸せな気分を届けてくれるパフォーマンス。

とにかく出演者がみんなカッコいい。光洋さんは勿論、存在自体が不条理な高見さん、多田さん。そしてダンサーの公門美佳ちゃんが最高に可愛かった。決して美人じゃないけど超キュート。自然に目が行く。彼女のからだが格段に開いている、ということなんだろうか。ただ、そこに立っているだけで、充実する。そして、程度の差はあれど、それは他のキャストについても同じことが言えて。

しかしいったいなんなんだろう。開いている/閉じているって。その実体って。俳優は本来、舞台に立った瞬間からすべからく「開いている」べきだと思うのだけど、そしてそれは観ればすぐに「分かる」ことなんだけど、説明がうまく出来ない。何をどうすると開くことができるのか。開く=無防備になるということだけじゃなく、もっとこう、客席を抱き抱えるというか、観客の視線をすべて、ちゃんと引き受けて立つというか。

それが出来ていない舞台は不幸になる。この違い、科学的に分析的にちゃんと説明できる言葉を持ちたい。でなきゃ、そんなの嘘だと思う。

そして今日(3/31)は、午前中から新宿で岸井大輔さんと、先日の 『百軒のミセ』 の反省会。反省会といっても世間話に限りなく近いミーティングといった具合で、先のこと今のこといろいろな話ができて、考えを交換することができてとても楽しかった。しかし 『百軒のミセ』 に参加したパフォーマー一人ひとりと、こうして場を設けて時間を割いているのだろうか。タフだなあ、岸井さん。見習わなければ。

反省会後は急ぎ足でアゴラへ。ロビーで家人と待ち合わせをして、15:00~壁ノ花団 『アルカリ』 を観劇。面白かった。台本を二冊買いました。先日観た下鴨車窓に近いんだけど、決定的に違うのは俳優がみんな巧い! 巧いというか、自分の表現との意識の距離感が絶妙で。金替康博さん、内田淳子さんが特に素晴らしい。

ファイル 309-2.jpg

http://kabenohanadan.com/

しかしどうして、みんなちょっとずつ似てるんだろう、最近活躍している京都の作家は。地点マレビトの会下鴨車窓・・・自分が特に、そういうのを選んで観ているからなんだろうか。空気感というか匂いというか、現実に対する舞台の距離感が、とても似ている。

直感だけでメモを残しておくと、それは、彼らの舞台がちゃんと「死」と向き合っている。ということなのかもしれない。

誰か、これらの劇団の共通点について批評を書いている人はいないだろうか。ご存知の方、あったらぜひ、教えて下さい。

  • 2009.03.31 (火) 21:46
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  • Yasuhito YANO

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