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劇団ミチュウ 「リア王」

劇団ミチュウ 「リア王」、シェイクスピア作品になのに、なんというか圧倒的なアジアのパワーを見せつけられました! 空間を支配する土着的な俳優の身体の数々がとにかく面白かった。

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重厚。パワフル。それでいて、「リア王」 をどストレートに上演しているのに、それがシェイクスピアではなくアジアの文学・世界観に支えられているように感じられて、いや、もちろんシェイクスピアなんだけど、シェイクスピアを扱っているからこそアジアのエネルギーが前面に押し出されていて。上演中、ずっと興奮しっぱなしでした。

演出も凄いけど俳優も凄い。物語を展開させる仕事を完璧にこなしながら、その空間で自分がどういうように空間と向き合い、客席と向き合うかという二重の仕事を完璧にこなしている。

素晴らしい俳優たちです。公式レセプションの場で俳優たちに(何故か)第七劇場の小菅たちと片言の英語で話しかけ、面白かった! 素晴らしかった! 好きだ! などということを伝えまくって。

いい夜でした。はしゃぎすぎかな? いやいや。明日のステージもうまく行くといいなと思います。本当に見ないと勿体ない舞台です。お時間ある方は是非。明日は15:00開演の回があってこれが千秋楽です。

是非!!

BeSeTo+インタビュー/陳巧茹(チェン・チャオルー)さん

7/7(水)に行った、『欲望の海』主演女優・陳巧茹さんのインタビュー動画です。

第17回BeSeTo演劇祭 <BeSeTo+>
2010年7月7日[インタビュー]
会場:新国立劇場・特設ブース
出演:陳巧茹
インタビュアー:渡辺亮史

川劇って世襲制度というか、徒弟制度というか、日本でいう歌舞伎やお能の世界に近いんですね。今はそうでもないらしいけど、チェンさんの時代までは、師匠の家に住み込みで芸を研鑽していたそうです。それもただ技能を磨くのではなく、芸の「品格」、あるいは俳優としての「人格」を磨くために、幼少のころから生活をともにするのだとか。いろいろと貴重なお話が聞けました。


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陳巧茹
成都市川劇院副院長、国家一級俳優。「声、色、芸に加えて美しさを備えた文武両道の天才」と評される川劇俳優の第一人者。第9回中国演劇〈梅花賞〉、第6回中国演劇〈優秀演技賞〉、第14回上海白玉藍演劇演技芸術〈主演賞〉など中国の代表的な演劇賞を受賞。主演作品は 『白蛇伝』 『セチュアンの善人』 『目連の母』 『いい女、悪い女』 『激流の家』 『青春涅槃』 『打神』 『劈棺』 『打餅』など。

*成都市川劇院*
中国を代表する伝統劇である川劇(せんげき)の専門劇団として最も知られる劇団。川劇団 「三慶会」の血統を受け継ぎ、約300年の歴史を持つ。川劇独自の芸術性を継承しつつ新しい表現スタイルの確立を目指している。代表作は 『欲望の海』 『白蛇伝』 『柳蔭記』 『紅楼惊夢』 『目連の母』 『激流の家』 『青春涅槃』 『紅梅記』 など。陳巧茹、孫普協などの主要俳優は全て〈梅花賞〉受賞者。また徐棻、王文訓らの劇作家、作曲家を擁して創られる作品は、中国中宣部〈五個一工程賞〉、文化部〈文華大賞〉、〈文華演目賞〉、〈文華演技賞〉、中国演劇祭優秀演目賞、演技賞、脚本賞、音楽賞等を受賞。活動拠点の成都市川劇芸術センターは、川劇の専門劇場としては中国随一の規模と内容を誇り、劇場、川劇博物館、悦来茶園などがある。

*陳巧茹氏出演の 『欲望の海』 の公演詳細*
ユージン・オニールの 『楡の木陰の欲望』 を脚色し、中国の代表的な伝統劇<川劇>として創り出した異色の舞台。貪欲な白老人は、息子たちをこき使い財産を築くが、彼が年若い妻を娶ったときには、このいびつな夫婦関係と親子関係は、もはや災厄を避けることはできなくなっていた…。川劇独特のリズムや技巧、古典美と現代美が融合した新しい舞台を、中国を代表する川劇団が来日上演する。

「川劇」 でユージン・オニール 観劇!!

中国四川省の伝統芸能、川劇を観劇。演目は川劇 「欲望の海」 オニール作 「楡の木陰の欲望」より。

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良かった! ユージン・オニールって悪くいうともっと陰湿なイメージを持っていたのだけれども、見事に換骨奪胎というか、アジアの倫理観に基づいたリライトがされていて、自家薬籠中のものとなっていました。華やかで、軽やかで、それでいて教訓めいたところもなく。ヨーロッパの人間の内面を掘り下げていくような作業とは別のアプローチから人間を描いているというか、人間のとても大きな描き方がなされていたように感じました。僕らの持っている演劇の概念を覆されるような感覚。面白かったな。

今日観に来てくれた友人が言っていたのだけれども、「先週のギャティもそうだけど、見ると絶対称賛、なんだけど、それをうまく事前に伝えられないのがもどかしい感じ」です。まったく。アジアの文化、舞台芸術。相当面白いですよ。

本当に、お時間ありましたら是非! 劇場まで足をお運びください。

明日のBeSTo+は主演女優の陳巧茹さんにお話しをお聞きします。放送は16:00過ぎからを予定。聞き手は主に、劇団渡辺の渡辺さん。

川劇というと最も繊細でユーモアにあふれた中国伝統劇。変面や火吹きなど、今回の演出には取り入れられていませんでしたが、そのあたりの川劇絶技についてもお話を伺えればと思っています。

劇場に来られない方にはインターネットでのライヴ中継も行っています。映像はアーカイヴ化されますので、いつでもご覧になります。お時間ある時で構いません、ぜひご覧になってみてください。

UstのURLは下記です。
http://www.ustream.tv/channel/17th-beseto

それではみなさん、明日のBeSeTo+もどうぞお楽しみに!

BeSeTo+インタビュー/王暁鷹(ワン・シャオイン)さん

本日配信されたBeSeTo+のインタビュー映像です。

今週7/8(木)からこまばアゴラ劇場で上演される 「覇王歌行~項羽、歌の翼にのる」 の演出を手掛けられた王暁鷹(ワン・シャオイン)さんのインタビュー。

第17回BeSeTo演劇祭 <BeSeTo+>
2010年7月5日[インタビュー]
会場:新国立劇場・特設ブース
出演:王暁鷹
インタビュアー:矢野靖人・鳴海康平

いやはや。緊張しました。公式の場で海外のアーティストとトークするのは初めてだし、当然ながら通訳を介して他人と話をするのも初めての経験。通訳して貰うタイミングというか呼吸がなかなかつかめず、つい喋りすぎてしまったりして。

それでも事前にきちんとお聞きしたいことについて、通訳さんとも王さんとも打合せが出来ていたので、なんとか、なんとか無事にインタビューを終えることが出来ました。無事に、というか、こう書いてしまうとちょっと手前味噌ですが、普段、なかなか聞くことのできない貴重なお話を伺うことができたんじゃないかな。

BeSeTo+もずいぶん見応えあるものになってきました。柿食う客『Wannabe』レポート&中屋敷さんのインタビュー、宮城さんのインタビュー、平田さん・宮城さん・中島さんのトーク、高田さんのインタビュー、演出家・王さんインタビュー。

BeSeTo+の映像はすべてUstにアーカイヴ化されています。

皆さんお時間あるときに是非ご覧になってみて下さい!


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王暁鷹 Wang Xiaoying

演出家。中国国家話劇院副院長。国家一級演出家。伝統劇の手法をとり入れた新しいスタイルの現代劇演出の第一者。代表作は、『アンナ・カレーニナ』、『コペンハーゲン』、新版 『雷雨』、越劇 『趙氏孤児』、黄梅戯『覇王別姫』など。<文華賞>優秀演出家賞、<金獅子賞>優秀演出家賞など、受賞多数。中国戯劇家協会副主席。中央戯劇学院客員教授。

*中国国家話劇院*
2001年に中国青年芸術劇院と中央実験話劇院を統合して設立された国立劇団。多くの優秀な舞台芸術と映像芸術の人材が、伝統を受け継ぎながら、レベルの高い演技を追求し、優れた芸術作品を創造している。古典作品から実験劇まで創作ジャンルは多岐にわたる。国内外の一流の作品を制作、上演し、創設以来、常に中国を代表する劇団として世界に知られる。

*王暁鷹氏演出の『霸王歌行』の公演詳細*
紀元前210年、虞姫は、夢にまでみた楚国の王項羽と出会う。しかし、その出会いは、4年後の悲劇へとつながっていく…。項羽の独り語りと、歴史の名場面を縦横に織り交ぜ、史実を忠実に追いながらも華麗で詩情豊かな歴史ロマン作品として中国で熱狂的に受け入れられた舞台。中国現代劇の最前線を走る演出家王暁鷹が、京劇の技巧や歌唱をとりいれ国家話劇院の第一線の俳優で創る衝撃の話題作。

BeSeTo+インタビュー/高田みどりさん

一昨日配信されたBeSeTo+のインタビュー映像です。

今回はこの週末に上演された 「羯諦羯諦 - 行く者よ、去り行く者よ」 の作曲・音楽構成・演奏を手掛けられた高田みどりさんのインタビュー。

第17回BeSeTo演劇祭 <BeSeTo+>
2010年7月3日[インタビュー]
会場:新国立劇場・中劇場ホワイエ
出演:高田みどり、鳴海康平(聞き手)

スズキメソッドと打楽器演奏の関連性など、とても興味深いお話を聞くことができました。打つ、踏むという行為とそこから返ってくる振動、力との付き合い方。素材や空気、相手との関係の築きあげ方。見えないものをどういうように見えるようにしていくか、ということ。

よくいわれていることかも知れませんが、舞台俳優の持つ力というものと、打楽器奏者のパフォーマーとしての在り方の強さは通ていしているものがある、ということを改めて深く感じました。

あと面白かったのは、打つという言葉と叩くという言葉の違いについて。打楽器といっても日本の太鼓などのそれは 「叩きもの」 とは言わず、「打ちもの」 という。「柏手を打つ」 とか、「心を打つ」、あるいは 「討(う)ち入り」 とか、打つという言葉には叩くという言葉より義の心があるというか、深い精神性が介在している、とか。言葉についても身体に打ち込んでいく作業が声明であったり、古代から声の学問として、言葉を身体化して持ち運ぶために声明というものがあったのだという話、あるいは声明の功徳はどこでやっても(劇場でやっても)変わらないのではないか、とか。

僕は初日に観劇したのですが、「ギヤテイ」 はずっと観たかった演目の一つで、高田みどりさんの打楽器と高野山のお坊さんたちの声明が渾然一体となっていてそれがまるで未知の世界で、とても面白かったです。それがまたインタビューを聞いているとぜんぜん違った見え方がしてくるような気がして。改めてもう一度観たい/感じたいなあという気分にさせられました。


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高田みどり

打楽器奏者。東京芸術大学音楽学部器楽科卒業。1978年、ベルリン放送交響楽団と共演しドイツでデビュー。武満徹、ジョン・ケージ、テリー・ライリーらとレコーディング、共演。バイエルン放送交響楽団との共演など、世界各地で演奏。アフリカ、アジアなど各国の音楽家と共演。伝統音楽の構造を生かしながら自身の作曲による演奏をする。95年―2010年、鈴木忠志演出の 『エレクトラ』 に出演。また同演出のオペラ 『リアの物語』、『椿姫』 の演出助手を務める。ソロ活動の他、真言宗豊山派の僧侶とインドでの初の声明公演やダンスとの共演など、美術や舞踊、演劇などジャンルを超えた様々な芸術家との共同作業を展開する。声明と打楽器による舞台作品に 『観想の響き』、『沈黙の鳥』 などがある。

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