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2006年11月25日

ご挨拶

11月30日から12月3日までの4日間、名古屋の七ツ寺共同スタジオにて、ノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンの戯曲「幽霊」を題材としたパフォーマンス「構成・イプセン―Compositoin/Ibsen」を上演します。

同作品の上演は、イプセンの没後100年にあたる2006年を「イプセン・イヤー2006」として、ノルウェー国内外の主要都市で行われている関連イベントの一つで、名古屋における唯一の公式イベント。

イプセンが1881年に発表した戯曲「幽霊」は、19世紀当時のあの宗教・社会制度・旧弊に雁字搦めのノルウェーで、性病(主人公の息子は梅毒に犯されています)や近親相姦、未婚の出産問題などを取り扱って様々なスキャンダルを巻き起こした問題作。

同戯曲を大胆に再構成したパフォーマンス作品である本作は、オリジナルの主題を「性」、即ち「生」と、そして「死」とに振り回される人間の「存在」そのものである、と架設。発表当時のセンセーショナルな要素を、直接に描くのではなく、現象としては一旦水面下に沈めつつも、しかし「性的」な要素については作品の時間軸の中にふんだんにちりばめ、結果として観る者の身体にズシリとその残滓を残し、感覚に痕跡を残すような、そんな構成を目論んでいます。

ギリシア悲劇にも比肩される圧倒的なカタルシスを、どうか、ご期待下さい!

公演概要

shelf volume 05
『構成・イプセン― Composition / Ibsen』
2006.11.30 Thu.→12.03 Sun. @七ツ寺共同スタジオ

原作 / ヘンリク・イプセン『幽霊』より
Written by Henrik Johan Ibsen
構成・演出 / 矢野靖人
Composed and directed by Yasuhito Yano

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戯曲「幽霊」 について

ギリシャ悲劇にも比せられるイプセンの傑作。三幕の家庭劇。愛のない結婚を否定しつつも、因襲的な観念に縛られて放縦な夫のもとに留まり、夫亡き後も家名を守るため偽善に終始してきたアルヴィング夫人。夫の偽りの名誉を讃える記念式典を前に、可愛い一人息子のオスヴァルが、病を患って帰ってくる。帰国した息子は夫人の召使いのレギーネを自分の伴侶にと望むが、彼女が他ならぬ彼自身の異母妹であることを知らされる。

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notes 演出ノート

イプセンは創作に際し家庭劇、ことに現代劇にその基礎を置いた。それは一般に、当時の生活状況や道徳問題について、自らの批評や疑問を紹介するためであったと云われている。

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イプセンについて Henrik Johan Ibsen 1828-1906

ノルウェーの劇作家。近代が抱えるさまざまな問題を取扱い、リアリズム劇を確立したことで近代演劇の父と言われる。

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