☆2005年8月25日 19:00~ 愛知県芸術劇場小ホール
☆AAF戯曲賞ドラマリーディング 『大熊猫中毒』
☆演出:矢野靖人/出演:shelf
バラバラの方向に立った役者たち。「イスに座って戯曲を読む」という従来の「ドラマリーディング」ではないはじまり…。舞台上には戯曲中に登場する人物たちが、最初からそろっているという状況。このはじまりに立会い、「戯曲の中には、すでに完結した物語が存在している。」ということを改めて感じさせられた。役者1人1人が登場人物をすでに内包し、そこに立っているという事実…本来は演劇の底流に潜んでいる“戯曲台本”という存在を逆手にとって、その構成までを舞台上に置いてしまうというこの試みは、「リーディング」という規定を、かえって新たな可能性に変換してしまっているように思えた。
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☆2006年 6月14日 19:00~ 日本陶磁器センター3F会議室
☆「箱男と箱女」写真展関連パフォーマンス:韓国凱旋公演「ファシズム!」
☆演出:寂光根隅的父(双身機関)美術:水谷イズル
双身機関は1995年に演出家・寂光根隅的父(じゃこうねずみのぱぱ)と女優・獅子見琵琶(ししみびわ)を中心に結成されたカンパニー。名古屋を拠点に活動を展開し、舞踏家やアングラと呼ばれた演劇の出身者、現代アート作家との交流も盛ん。彼らの根底に流れる「現代社会を深く強く問う」姿勢は、エンターテイメント演劇が盛り上がりを見せている名古屋にあって、少数派といえるだろう。『現代の日本人である私達は、日本の近代がもたらした歪みの中を生きている。それは政治的問題だけではなく、私達の身体構造にも深く影響を及ぼしている。-中略-ある種歪められた身体と言語に疑問を持たずして、日本人としての自己表現は成立しない』と述べ、『それらを認識し、始源の記憶を呼び起こし現在という時間との狭間で何が可能か?を模索している』(JCDN登録アーティストファイルより)という寂光根隅的父。演劇表現の、身体性に強いメッセージをこめた作品を発表し続けている。
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☆ 2006年11月11日 19:00~ 千種文化小劇場
メガトンロマンチッカー 『マイ・フェーバリット・バ─────―ジン』
作・演出:刈馬カオス/出演:メガトン・ロマンチッカー
名古屋の人気演劇カンパニーの1つであるメガトン・ロマンチッカー。彼らの公演が行われた千種文化小劇場を訪れると、まず観客層に驚いた。ずいぶん若い観客が多いと感じたのだ。刈馬の扱うテーマは今回の『マイ・フェーバリット・バ─────―ジン』では「障害者向けデリバリーヘルス」であり、前回の『モンスターとしての私』では作品構想直後に偶然起こった佐世保での小学生児童による同級生殺人事件と1997年に神戸で起きた酒鬼薔薇聖斗事件を絡ませた作品など、非常に重いテーマである。それにも関わらず観客層に若者たちが多いというのは、重いテーマながらもそれらを(刈馬いわく)『冒険演劇』や『恋愛演劇』と銘打って、ポップに仕上げていることに起因しているのではないだろうか。
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☆2006年11月12日 13:00~ 千種文化小劇場
☆366.0プロジェクト スペシャルアクト4×2
☆NEVER LOSE 『4人の為の独白。』
NEVER LOSEは、主宰の谷本進と作・演出を手がける片山雄一が中心になって活動をする東京拠点の演劇カンパニー。「演劇を知らない人達に観てもらいたい」「演劇に対する概念を変えたい」「向こうが劇場に足を運ばないのなら、僕らから会いに行こう」そんな考えから、普段はクラブやライブハウスでも上演を行っているという彼ら。名古屋初上陸の作品は今回が初めての劇場公演だという『4人の為の独白。』で挑んだ。自らのことを「媚びず、悪びれず、現状を打破して前に進もうと、もがき続けるストイックな演劇集団」だと名乗るこのカンパニーのネットワークには、アパレル業界や音楽関係者にも強いフレンドシップがあるのだという。クールでスタイリッシュな印象のメンバーたちには、どんな想いがこもっているのであろうか。
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