今日は19時を少し回って稽古場到着。
しかし演出家の姿はない。
なかなか来ない。
俳優たちは前日の指定や台詞を確認している。
と、俳優の一人、凪 景介(Ort-d.d)が「やるか」と言って音楽を掛け出す。
音楽に合わせて、空手の型のような、ダンスのような、体操のようなことをしだす。
良く見るとストレッチや関節の稼動範囲を広げるような振り付けだ。
ハッスル体操というらしい。
2回ほどそれをやって、皆の息が上がった。
少し休憩して一服しようとするとそこに演出家が到着、間が悪い…。
手にはなんだかたくさんの紙袋を持っている。
小道具が到着した。
なんだかたくさんの紙袋には、なんだか怪しいものがたくさん入っていた。
椅子とテーブル、たくさんのロウソク、燭台にグラス、タオル…他の俳優が持ってきたボトル×2。
確認しながら皆で今日のおやつ「浅草名物 芋きん」を食べる。うまい。
ロウソクに火をつけたり、葉巻きを吸ったり、空のグラスに空のボトルでシャンパンを注いだり、文章にすると全く解らないが、当人達は今までの芝居に合わせて小道具を試している。
さて、今日は昨日の混乱からの続きだ。
稽古も昨日の続きから。
たった一日しか経っていないのにずいぶん整理されている。
ずいぶんと優秀な俳優たちを揃えたものだ。
しかし小道具には苦労をしている。
今まで無対象でやっていた演技が、本物を使った瞬間どうしてもブレてしまう。
本物は怖い。
今までの嘘がどんどん蹴られてしまう。
加えて地下の稽古場はどんどん冷え込んでくる。
俳優の身体の動きが少ない為、さきほど暖めてほぐした身体はいつの間にかこわばってくる。
昨日は順調に進んでいった稽古が少しずつ、鈍くなっていく。
瞬間瞬間を見れば面白いのだが、どこかチグハグな印象だけが浮き立つ。
気が付けば、もう23時を回っていた。
今日でこの稽古場とはお別れ、明日からはみらい館へと場所は移る。
23日は祝日で、一日中稽古らしい。
地下から地上に移るように、何かが変わって行くのだろうか。
混乱はまだ続いている。